12/20の日記

18:49
独白
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この世に自我を存在させる理由が必要ならば、僕はきっと命を賭することがその存在理由だと考える。


絶対的運命などないのであり、人は誰しも流るる時間に思い思いに生きていく。


短い刹那の命をその時その時で使い切る。


そこに愛だの夢だの希望だのと言いがかりをつけるのは、きっと無意味な命で終わりたくはないからだ。


けれどわかって欲しい。


この世界に、意味など一つもないということを。


生きとし生けるものその全ては、ただ単に気まぐれにより作り出された儚い愚像の命。


果てるも無意味。


残されるものほど不確かなものもない。


そんな中で生きる理由があるだなんて、愚かなこと極まりないのであって、世界を外から見れば、人間など小さな屑のようなもの。


むしろこの惑星に害しかもたらさず、この世で最も悪しき存在と言えるだろう。


だから、自我の存在理由だなんてものを考えるのも、きっと意味のない不毛な愚行。


君が居ない世界を憎むのも、恨むのも、全部無意味なことなんだ。




嗚呼、それなのに。


僕はまだ理由を探している。


君が居ない世界で生きていくその理由を、いまだ見付けられずに生きている。


刹那の命のはずなのに。


君の居ないこの世界はいやに緩やかに、果てしなく長く続くように感じてる。


空が青いことにまで恨みつらみをぶちまけたくてしょうがない。


神など信じないこの僕に。


黄泉の世界があるだなんてことを信じられるはずがないんだ。


空に向かって愚痴を溢す気にもなれない。


君が居ないなら、生きている意味もわからない。


これを愛だと括るには、あまりにも悲し過ぎるから。


君にもう一度会えるその日を探して、僕は無意味に生きていくのだろう。


世界は刹那。


けれど時は永遠に。


僕はひたすら理由を探し続けるの。







 

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