企画短編

□A
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もしもシリーズA


もしも『空を見上げて』が学パロだったら



キバ目線です
















――――


キバ「………。」


最近、シカマルの様子がおかしい

ずっとぼけーっとしてるし(それはいつもか)、それにどこか上の空
なのに顔はやけに穏やかで、なんか気持ち悪ぃ

とにかく気持ち悪ぃ




どう思うかナルトに聞けば
「そうか?いつも通りだってばよ!」
と、バカな答え。仕方ないからチョウジに聞けば
「そうかな?」
と、ニコニコしながら返してくる。コイツは理由を知っている
そう確信して問い詰めれば
「本人に聞きなよ」
と、正論を突き付けられた



だから聞いてみた、ら







シカ「別にいつも通りだろ」

キバ「いーや!なんか隠してるだろ?!
お前最近おかしいぞ!!」

シカ「はぁ?
ったく、めんどくせぇな…」



と、いつもの調子
やはり俺の思い違いか?と、目の前のめんどくせぇ野郎を見た




思い違いだということにしよう














そう思うこと数日












ナル「なぁなぁ!帰りに一楽行かねえか?」
キバ「おっ、いいな。賛成」


ある日の放課後

いつもの四人で騒ぎながら校舎を後にし、校門に向かって歩いていた


ラーメンが食いたいというナルトの意見に賛成し、シカマルとチョウジの意見を聞こうと横を向いた時


校門に見慣れない制服を着た女子が立っているのが視界に入った





確か、アレは隣の高校「風の国高校」の制服


校門に一人で立っているところを見ると、彼氏待ちか?
などと思いながら見つめていたら
彼女がふいに振り向いた











キバ「おっ……」



どくん、と胸が高鳴った

可愛い
やべぇ、めちゃくちゃタイプかも


どきどきと高鳴る鼓動を悟られないようにシカマルを見れば、奴も同じ方向を見ていて



シカマルの横顔を見て





冷や汗が背中を流れた気がした















シカ「悪ぃ、俺今日はパス」
ナル「え?」
チョ「うん、ごゆっくり〜」
キバ「……。(まさか…)」






チョウジの意味深な言葉に恥ずかしそうに頬を染めるシカマル

そしてすぐに小走りで




先ほどの女の子に近付いていった







ナルトがポカーンと大口を開けている

かくいう俺も開いた口が塞がらない

チョウジだけは分かっているらしく、ニコニコと笑っている









「――…悪ぃ、待ったか?」

『いえ、私も着いたばかりですよ』



なんていう、ドラマでしか聞いたことがないようなセリフを恥ずかしそうに言うシカマル

頭をかきながら彼女を見るシカマルの顔は本当に穏やかで、
あぁ、俺が抱いていた疑問の理由はコレか、なんて納得していた










呆気に取られている俺とナルトを余所に、シカマルがぎこちなく片手を差し出した
それに少し頬を染めながら応える彼女は、端から見れば完全にカップルにしか見えなくて



ふわりと笑う彼女を少し強引に引っ張って背中を向けたシカマルに、ナルトが叫び声を上げたのは
言うまでもない











キバ「……あの子、可愛いな」
チョ「取っちゃダメだよ?キバ」
キバ「誰がそんなことするかよ!」
ナル「どういうことだってばよシカマルー!!!説明しろー!!!!」


シカ「……うるせぇ」

『…ふふ』



ギャーギャー騒ぐナルトにうんざりした表情を浮かべるも、二人はしっかりと手を繋いでいて

とても幸せそうだった























もしも『空を見上げて』が学パロだったら



やっぱヒロインちゃんは他校の生徒で、ぷち遠距離恋愛的な感じになるんですかね?

いつの間にデキてたの?!みたいな感じになると思います(笑





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