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□プロローグ
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。」

「それがね、この子達はISを持っていたんだよ。それも私がつくった記憶のないコアのね。ビックリだね、ビックリ!?」

「何っ!?」

コイツはさっきからふざけた口調で話しているが、ISのコアを作製できる人物が篠ノ之束以外に存在するという事実は世界のパワーバランスを崩しかねない一大事だ。
私はようやく束が言いたいことが分かってきた。

「てなわけで、よろしくね〜。因果の交差路でまた会お〜!」

「な!!ちょっとまて、まだ話が・・・」

まだコイツらについて聞かなければならないことはたくさんある。
が、束は再びにんじんで空の彼方へと飛び立ってしまった。ご丁寧に『キラーン』という効果音付きで。

「はぁ・・・」

手元に残されたのは謎の男女二人。
私はため息を一つ吐くと、二人を運ぶことにした。
とりあえず二人が目覚めるのを待って、その後話を聴くしかないだろう。







それが私、織斑千冬と。後にIS業界を騒がせることになる、異世界から来たIS操縦者、遠山キンジ、神崎・H・アリアの・・・・
災厄にまみれた、最低最悪の、出会いだった。
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