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□第1弾(1)
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「諸君、わたしが織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物に操縦者に育てるのが仕事だ。わたしの言うことは良く聞き、良く理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。わたしの仕事は弱冠十五才を十六才にまで鍛え抜くことだ。まぁ、今年は例外で二人程一才年上がいるがな。逆らっても良いが、わたしの言うことは聞け。いいな。」
なんという暴力宣言。どうやら副担任は普通でも、担任は武偵高並らしい。
だがしかし、教室には困惑のざわめきではなく、黄色い声援が響いた。
「キャーーーー!千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「わたし、お姉さまに憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」
「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」
「わたし、お姉さまのためなら死ねます!」
「きゃあああああっ!お姉さま!もっと叱って!罵って!」
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾をして〜!」
なんかどんどんヤバくなっていくな。このまま放っておくとヒステリア的にもヤバいセリフも飛び出そうだ。
ていうか後半の発言した奴、空気読めよ。クラスね生徒の内の何人か(無論、俺を含めて)がどん引きしてるぜ