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□第1弾(1)
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・・」
山田先生も若干涙声で声をかける。頑張ったんだからこれぐらいで勘弁してやれよ・・・
と、次の瞬間、パァンッ!という音と共に、いきなり織斑の頭が叩かれた。
「いっ!?」
恐る恐る振り向く織斑、それと同じくクラスの視線もそちらへと向けられていく。
そこにいたのは・・・
「げえっ、関羽!?」
パァンッ!
「誰が三國志の英雄か、馬鹿者。」
そこにいたのは俺達がこの世界に来てから初めて話した人間であり織斑一夏のあね、織斑千冬だった。
間違っても三國志の英雄などではないのだが・・・何か合っている気がする。少なくともココよりドラの効果音が似合いそうだ。
パァンッ!
「何を考えていた、遠山。」
「いえ、何でもありません。」
・・・アリアのガバより痛ぇ。
ていうかこの人はいつ入って来たんだ?全く気付かなかったぞ・・・
ちらりと隣の席のアリアを盗みみるも、目をパチクリさせていた。どうやら俺と同じで気づけなかったらしい。
「あ、織斑先生。もう会議は終られたんですか?」
「あぁ、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな。」
「い、いえっ副担任ですから、これぐらいはしないと・・・」