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□プロローグ
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空から女の子が降ってくると思うか?


かつて見た映画では、降ってきていた。

まあ、映画とかマンガならいい導入かもな。

それは不思議で特別なことが起きるプロローグ。

主人公は正義の味方にでもなって、大冒険が始まる。


ああ、だからまずは空から女の子が降ってきてほしい。

・・・なんて言うのは、浅はかというものだ。

なぜならそんなやつは普通であるはずがない。

普通じゃない世界に連れ込まれ、正義の味方に仕立てられる。

現実のそれは危険で、面倒なことに決まっている。


だから少なくとも私、織斑千冬は

空から女の子なんて、降ってこなくていい。







「やっほー、ちーちゃん!」
そんな現実逃避中の私の前に立っているのは空から降ってきた巨大なにんじん、そしてその中から出てきた幼なじみの女の子(?)だ。

「何の用だ、束。」

さすがにいつまでも目を背けることは出来ないので、やむおえず目の前の現実(災厄)に目を向ける。

新学期からIS学園に入学することになった一夏の手続きで、唯でさえも私は忙しいのだ。いつまでもこの天才(アホ)に付き合っている暇はない。

「ん〜、つれないなぁ。まあいいや。ツンデレなちー
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