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□第0弾(1)
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GIIIの一件から一週間あまりがたった。

俺やバスカービルのメンバー、かなめ、ジャンヌの怪我もほぼ完治し、ようやく日常が戻って来たって感じだ。

って言っても、堅族(グレナダ)の奴らから殼金も取り戻さなくちゃいけないし、GIIIも未だに「緋弾のアリア」を狙い続けている。

俺が一般校に転入するには、まだまだやることが多そうだ・・・・

そんなことを考えながら、俺は自室のドアに鍵を差し込んだ。

が、俺はそこで一つの違和感に気づく。

(鍵が、開いている・・・・?)

アリア達のうち誰かが帰ってきているのかとも考えたが、違う。
アリアと理子はかなえさんの最高裁へ向けた準備で、白雪はSSRの講義で、かなめは間宮達との約束で帰りが遅くなる筈だ。

俺はベレッタを片手に構え、ゆっくりとドアを開き中を覗き込んだ。

「っ!!?」

俺の目に映ったもの、それは玄関に佇み、こちらを見る一人のジャッカル男・・・間違いなく砂礫の魔女パトラの使い魔だった。

今、パトラが俺を訪ねる理由なんて一つしか思いつかない。極東戦役だ。

俺は大きく扉を開け放ち、ベレッタをジャッカル男へと向ける。

ヒステリアモードじゃない今の俺にパトラを倒せる見込み
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