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□第0弾(2)
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「・・ジ!・ンジ!」

声が聞こえる。酷く聞き慣れた声の気がするが・・意識が朦朧としていて良く分からない・・・

「・きなさい!キ・ジ!」

意識が少しずつ浮上して行くのを感じる。それにつれて聞こえていた声もはっきりとしてきた。

そうだ、このアニメ声は・・・

「さっさと起きなさい!!バカキンジ!!」

ゴスッ

「ガハッ!!」

が、俺の意識はそんな擬音と腹の痛みによって緊急浮上させられた。

「ようやく起きたわね、バカキンジ。」

もはや顔を見る必要もない。
目の前に立つのは、ピンクのツインテールをたなびかせ、カメリアの瞳で俺を見据え、その細い右足で盾をも破壊するかかと落としを我が腹へ決めたであろう鬼武偵「神崎・H・アリア」だ。

「ア、アリア。どうして・・・俺、確かワトソンに電話してて・・・光に包まれて・・・」

そこで俺は、自分の今いる場所が自分の部屋ではないことにようやく気付いた。アリアに叩き起こされるという状況があまりにも日常と同じなため、一瞬ほうけてしまったが・・・

保健室のように白で統一された壁や天井に、白いカーテン。扉と窓が一つずつついており、部屋の中には白いベッド二つのみが鎮座していた
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