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□第0弾(3)
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「つまり何だ、お前達のいた世界には武偵という職業が存在していて、女尊男否ではない。そしてISなどというものも存在しない、という事か?」

「まぁ、そうなるな・・・」

俺達は今警戒をやや緩め、それぞれにある知識の違いを確認し合っていた。
早い話が情報の交換だ。

今しがた、彼女『織斑千冬』から聞いた話によると、ISとは世界中のあらゆる兵器を超越するマルチフォームスーツらしい。

彼女の話を鵜呑みにすれば、俺達の世界とこの世界はまったく異なる歴史を持つ世界、つまり異世界ということになる。
まぁ色金による時間の移動があるなら異世界とかも有り得そうだが、出来れば信じたくない話だ。
「まるで信じられない、いや信じたくないという顔をしているな。安心しろ、こっちもだ。」

そう言ってため息をつく千冬さん。それに釣られて俺の口からも、より一層深いそれが漏れてしまった。

「ねぇ、キンジ。」

「ん?どうした、アリア?」

「この人の話、信じてみましょう。」

「は!?」

おいおい、突然何を言い出すだこいつは、みたいな目線でアリアを見る。

あまりの順応性に、流石の千冬さんも驚いているようだ。

「わたし、この人が嘘をついてい
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