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□第1弾(1)
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「全員揃ってますねー。それじゃあSHR始めますよー。一年間よろしくお願いしますね。」

黒板の前で副担任の山田真耶先生がにっこりと微笑む。

「・・・・・・・・・・」

けれど教室の中は変な緊張感に包まれていて、誰からも反応がなかった。

「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。えっと、出席番号順で」

武偵高の物騒な教務科とは違ってうろたえる先生が可哀想なので、少しは反応してあげたいが、そんな余裕はない。

理由は簡単、俺を含めクラスメイトの男子が二人だけだからだ。

(これは・・・想像以上にきつい・・・・)

自意識過剰ではなく、本当にクラスメイトほぼ全員からの視線を感じる。
顔は見えないが、恐らく俺より一つ斜め前の席のもう一人、織斑一夏も同じような心境ではないだろうか?

いや、もしかしたら俺の方がコイツより辛いのかもしれない。俺は中学の頃もあって女性は苦手だからな・・・・

「織斑君、織斑一夏君っ」

「は、はいっ!?」

ほら、やっぱりな。
とか言う俺も、たった今アイツが呼ばれていたことに気付いたのだが・・・・

「あっ、あの、お、お大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメンね、ゴメ
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