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□第1弾(1)
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ンね!でもね、あのね、自己紹介、『あ』からはじまって今『お』の織斑君なんだよね。だからね、ご、ゴメンね。自己紹介してくれるかな?だ、ダメかな?」
どうでも良いことだが、俺はこの先生の爪の垢を煎じて、是非蘭豹に飲ませてやりたいな。きっと恋人出来るぜ。

「いや、あの、そんなに謝らなくても・・・っていうか自己紹介しますから、先生落ち着いて下さい。」

「ほ、本当?本当ですか?本当ですね?や、約束ですよ。絶対ですよ!」

うわぁ、俺へも向いていた視線がみるみるコイツ一人に集中していくよ。先生に悪気はないんだろうが、ちょっと同情するな・・・

「えー・・・えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします。」

後ろを振り向き、自己紹介をする織斑。が、クラスの女子からは「もっと色々喋ってよ」的な視線がガンガン飛ばされていた。

これはきっと数分後の自分なんだろうな・・・やばい、今の内に何か考えておかなくちゃ。バタフライナイフの連続開閉は・・・ダメだ、引かれる。

すると織斑は一回深呼吸をし、思い切った感じで口を開いた。

「以上です。」

がたたっ、と思わずずっこける女子が数名、どんだけ期待してたんだ・・・

「あ、あのー・
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