5in9world
□2話
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「…じゃあ帰り方も
わかんねーってか。」
「そーだよなあ…。」
ジタンとご飯を食べながら
さっきまでのことを話した。
確かにジタンの言う通り
どうやって来たかも
わからないってことは
どうやって帰るかも
わからないってことだ。
「困ったな…。」
「まあでもオレがいる世界で
よかったじゃねーか!
いつか思い出すかもしんないし
それまでオレが面倒みてやるよ。」
「ジタン…。」
ほんとにジタンがいる世界で
よかったかも…。
ずっとジタンに会いたかったし。
「ジタンに会いたいって
思ってたから
来ちゃったのかもな。」
オレがそう言うと
ジタンはにかっと笑った。
「オレも会いたかったぜ。」