5in9world

□6話
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「バッツ。アジトに
世話んなるなら
お前もこいつらと
お宝盗みに行け!」

翌日、アジトに行くと
ボスがそう言ってきた。

「お宝?」
「タンタラス団の活動は
表向きは劇団、
裏では盗賊なんっス。」

と、マーカス。

「へえー!」
「今日はなにを
盗みに行くズラ?」

と、シナがボスに問いかけた。

「今日はトレノの
一番でかい屋敷に眠ってるという
金銀財宝だ!」
「今日は凄そうやなー!」

と、ルビィが楽しそうに言った。

「んで、2人1組で組んで
それぞれ違う場所から
侵入してもらう。」
「じゃあオレバッツと!」

ソファに寝っ転がっているジタンが
手を上げて主張した。

「だーめだ。
組はもう決めてある。
ジタン、お前はマーカスと
2階から侵入だ。」
「えー!バッツとじゃねーの!?」
「お前とバッツが一緒になったら
ふざけそうだからだ!」

ボスにバシっと言われたジタンは
子どもみたいに膨れた。
…こーゆうとこかわいいよなー。
とか思ったり…。

「シナとルビィは
右側の裏口から侵入で、
ブランクとバッツは
左側の裏口から侵入だ。」
「ブランクがバッツと!?
ずりー!ブランクのアホ!」
「なんで俺が怒られなきゃ
なんねーんだよ!馬鹿ザル!」
「あーうるせえ、お前ら!」

ボスが言い争う2人を止めた。

「とにかく、屋敷の奴らが
出かけてる間にやるからな。
って言っても使用人どもは
いるから慎重にな。
あと少しで出発するから
準備しとけよ!」

そう言い残して
ボスは去って行ってしまった。

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