〜番外編・突発的〜
□【大空の軌跡】番外編 miya様キリリク
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「大護ってさ、どんな女子が好みなの?」
飲んでいたポカリを吐き出しそうになった。
「な、ななななんだよいきなり!!」
冷や汗が所々浮かんでいる俺の顔とは対称的に、リョーマは涼しい顔を崩さない。
「昨日、クラスの女子が大護の写真見て。それで、好みとか色々聞いてこいって言われた」
俺を口実にリョーマと話すきっかけ作ろうとしてるだろ。ぜったいそうだろ。
悶々と考える俺の斜め前、「で、どうなわけ」と答えを待つ弟の顔に、妖しい笑みが浮かんでいたのは俺は見てない。見てないぞ。
「好みの子っていわれても・・・」
それは勿論、
京子ちゃん。
でも、待てよ。実質ハルにもドキドキしちゃってるじゃないか。
いやそんなはずはない。昔から大好きだったわけだし、ああああああああああああ
「リョーマ」
「ん?」
「分かんないよ((クワッ」
「(怖っ、何か色々怖っ)」
確かリョーマの好みは、ポニーテールが似合う子。そうか、そんな感じで言えばいいのか。
「えと、笑顔が可愛くて・・・誰にでも訳隔てなく優しい子、かな」
さっきから京子ちゃんとハルの顔がぐるぐるとエンドレスしている。なんなんだ、気分が悪くなってきた。
「(なんだ、意外と普通じゃん)・・・ドロ●ジョ様とか言うのかと思った」
「心の声ただ漏れだよ!!つか俺、王女キャラ好きって変態キャラ設定!?」
やっぱり、ロクな事考えてなかった。
ドロ●ジョ様好きって、ボヤッ●ー的なポジになるってことでしょ?やだやだ。
「それじゃあ女子には【虐めてくれるドSっ娘】が好みだって言っとくよ」
「ドM設定を頭の中から取り去って!!?」
(言えるわけないじゃないか)
(君に離れて欲しくないから、)
(彼女なんて作らせない、なんて。)
END
後書き
訳分かんないですね、ハイすみません。
好きなタイプは、とかって聞いておきながら話してるうちに嫌になってきたリョーマ君。
彼女ができたら大護が自分から離れてしまうと考え、タイプを聞いてきた女の子には適当な答えを返しました。
miya様、リクから相当の日にち経ってしまい申し訳ありませんでした。
これからもこのヘボ小説を読んで下さると幸いです。