商品1
□変態と猫と後輩
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京:キャプテン・・・これ何ですか?
神:ん?見て分からないのか?霧野だ。
京:いや、それは分かるんですけど・・何で猫耳が生えてるんですか?
神:よくぞ聞いてくれたな剣城!
それはな、我が神童財閥が新開発した「ねこねこにな〜る」を霧野に飲ませたからだ!
京:何ってモノ飲ませてるんですか!?
そんな、あからさまに怪しいモノを誇らしげに・・・
霧:ニャオーン
京:しかも、猫語しか喋らない・・と言うか中身も猫になってませんか、これ。
神:勿論だ!
我が神童財閥が製作したモノが猫耳だけ何て中途半端では困るからな!
京:はぁ・・もう良いです。
で、どうしたら元に戻るんですか?
完璧な神童財閥様が製作したなら元に戻す薬も作ってあるんですよね?
神:無い!
京:は?
神:元々コレは普段ツンデレの霧野を甘えん坊にする為のモノだからな!
猫になった霧野とあんな事やこんな事を・・・ふふふ。
霧:ニャオーン
京:何考えてるんですか!?
霧野先輩、こっちに来て下さい。そこには変態が居て危ないですよ
神:ふん。霧野が親友の俺を差し置いて剣城の所に何か行くわけ・・
霧:ニャオ〜ン
神:って霧野!?
何故剣城の方へ行くんだ!?
しかもそんなに尻尾をふりながら!
霧:ニャオ〜ン
京:よいしょっと。
よしよし、良い子ですね〜。
霧:ニャ〜ン
神:んなぁー!?
霧野が!俺の霧野が美味しそうに剣城の指をしゃぶっているだとー!?
霧:ニャッ
京:あー、よしよし。
そんなに怖がらなくて大丈夫ですよ。
キャプテン、霧野先輩が怯えているので部室から出てって下さい。
神:何を言う!霧野は俺のだぞ!?
霧:ニャーニャー
京:いつから霧野先輩がアンタのモノになったんですか。
というか親友と言うわりに霧野先輩が嫌がってるじゃないですか。
ほら、俺の服にこんなに爪を立てて離れたくないって鳴いてますよ?
神:くぅ・・・!何か言い返したいが事実だから何も言えない!!
霧:ニャーン
京:キャプテン、霧野先輩が迷惑がってます。
なのでキャプテンは、さよーなら。
神:ちょ・・待て剣城!
俺を部室から追い出すな!あ、こら扉の鍵を閉めるな!俺の霧野を返せえぇー!!!
京:ふー。変態は追い出す事に成功したしやっと静かになったな。
霧:ニャーン
京:ん?どうしました?もしかして眠いんですか?
霧:ニャンッ
京:しょうがないですね。
天気も良いし、部活が始まるまでベンチ昼寝でもしますか?
霧:ニャ〜ン
京:じゃあ、俺は皆が来るまで入口で待ってるんで安心して寝て下さい。
霧:ニャッ
京:うお!ちょ、霧野先輩!
そんな急にズボンに抱きついたらっ・・・
霧:ニャニャッ
京:あ!・・どうしてくれるんですか、霧野先輩が思いっきり爪を立ててぶら下がるからズボンが破れたじゃないですか。
俺、これじゃあココから動けないんですけど・・・
霧:ニャァ
京:はぁ、そんなに嬉しそうにしないで下さい
もしかして・・わざとですか?
霧:ニャンッ
京:・・本当に猫の先輩は素直ですね。
そんなに俺と離れたくないなんて。
まぁ、ズボンは良いですよ
後で元に戻った先輩に倍返ししますから。
霧:ニャァ〜ン
京:そうですね、一緒に寝ましょうか
霧:ニャンッ
京:ふ・・おやすみなさい、可愛い可愛い蘭丸先輩。
霧:ん・・あれ、ここは・・部室?
京:おはようございます。
霧:あぁ、おはよう・・え?
な、なんで剣城が?しかも何で俺は腕枕されてベンチで一緒に寝てるんだ?え?え?
京:さぁ、何ででしょう?それより霧野先輩。
霧:な、なんだ?
出来れば体をがっちりホールドしている腕を離して欲しいんだが・・
京:さっき言ったお返しがまだですよね?
せっかく起きた事ですし、せめてもの優しさに皆が来る前に終わらせてあげますよ
霧:え?剣城?な?へ?ぎゃ・・ぎゃあー!!!
天:信助どうしよう!剣城が霧野先輩のズボンをっ・・
信:こ、これが生の俺様×ツンデレ!!!
天:はぁはぁ!夏コミはこのネタで決まりだね!!
狩:天馬君達、部室の窓を覗き込んで何やってるんだか・・・知りたくもないけど。
END
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