捧/貰

□10回game
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※冷たいハリーと熱烈ゴスフェ
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「先輩、先輩!」

「……」

「ゲームしましょうよ!」


……10回ゲーム……


ハリー先輩は見事に不機嫌そうになり用件はそれだけかとばかりに睨まれて俺に背を向ける

それくらいでこの俺が諦める訳がない事は一番知ってるだろうに

「先輩遊びましょーよー」

先輩の腕を掴んでは動きを停止させる

「…しつけーな、……10回ゲームならやってやる」

「先輩本当っスか!」

「勘違いするな、お前が五月蝿ぇから仕方なくだ…」


俺は先輩の手を離して歩きながら遊ぶ事にした

「…白雪姫って10回言え」

「白雪姫白雪姫白雪姫白雪姫白雪姫白雪姫白雪姫白雪姫白雪姫白雪姫っと、」

「…ご苦労様」

ハリー先輩は俺を嘲笑う

あれ、10回ゲームってこんなんですっけ!?

俺はハリー先輩にしがみつく

「ハリー先輩の意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪意地悪!!!「あーもう五月蝿ぇな分かったよ!!」

耳元で大声で叫ぶとハリー先輩は根気負けしたのか再び10回ゲームをしはじめた

「ハリー先輩!じゃあ次は俺が問題を出すっス!」

「……」

「好きって10回言ってください!」

「………好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き」

「俺の事どう思ってますか?」

「……愛してるけど?」


あ、愛いいい

何っスかこのイケメン!

抱いて!むしろ抱いてぇぇえ

俺の顔はみるみる赤く染まって行く

「なんてな、ただの後輩だ……よ、……」

「先輩、子供はサッカーチームを作れるくらい頑張りましょうね!」

「黙れ、」

「死ねって言わないハリー先輩まじイケメンっス!」


今日も俺は先輩の後ろを付いてし行く

ハリー先輩を愛しているから!!
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