☆星のカービィWii bkver☆

□-CROWNED-
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カラン……。
力尽きた4つ首の守り神は、地面へと倒れこんだ。
その拍子に、ランディアを操っていたとされる、マスタークラウンが転がり落ちた。
「やった!ランディアを倒した
ぞ!!」カービィが嬉しそうに言うと、ワドルディとデデデ大王が口々に言った。
「やりましたね!カービィさん!」
「ふんっ!ワシのおかげゾイ!」
「少し手こずったが……」メタナイトは、その場に座りこんだ。
そう、4人は今、火山地帯で
ローアの進行を妨げる4つ首の守り神、ランディアを制圧していたのだ。
「うん!みんなのおかげだよ!」

これで、全てが終わるはずだった……。
ここで、笑顔で終わればどんなに幸せだったか……。

「マホロア!これでキミも故郷に帰れ………。」
上を向いたときだった。
「………っっ!?」
パチパチパチ…
乾いた火山地帯に、拍手する音が響き渡った。
「ブラボー!ブラボー!
さすがは、星のカービィ」
彼は、そういうとゆっくりと
降下し始めた。
「マっ……マホロア?!」
「よく、ジャマなドラゴン…
ランディアを倒してクレタネェ」
マホロアが、手を伸ばした先…
その先には、マスタークラウンがあった。
「オォ…ついに手に入れたゾ…」
マスタークラウンが輝き出すと同時にマホロアは、クラウンと同時に浮上した。
「コレぞ無限のチカラを持つ…
マスタークラウン!」
マスタークラウンがマホロアの頭の上に装着されると、たちまちマホロアの姿が変形した。
「ソウさ!狙いは、始めカラこのクラウンだったんだヨ!」
4人が唖然と彼を見つめる。
かける言葉さえも出てこないのだ。
「な〜んてカオをしてるんダィ?じゃあ、ゼンブ教えてヤルヨ」
マホロアの体が、さらに大きくなる。
「ランディアとの戦い二負ケ、
逃げた先がポップスター……
ソコでボクは、考えタ……
あの、ランディアをキミらに倒してもらおう、とネッ!」
「なんで………」
「オマケに、船マデ直してもらえテ…ホント、カンシャするヨォ」
「なんで…こんなことを……」
「クックク…コレでボクは、コノ星の…イヤ!……全ウチュウの支配者とナルのダ!」
「……マホロアどうしちゃったの
!?今までのことは…全部…嘘だったの!?」
深い悲しみを必死でこらえた。
彼を止められるのは、ボクしかいないと思ったからだ。
「ホントに信じていたとはネェ…
バカバカしぃ……」
「……っ!!」
「あ〜んなの、ゼンブ演技に決まってるじゃないカ…キミを騙すためのネ…」
彼は、もぅ戻って来られないのだろうか……
思えば、色々と大変で危険なことも少なからずあった……
でも、マホロアと過ごした時間は、すごく楽しくて毎日、明るく過ごすことができた。
そんな彼が今、悪事を働こうとしている。
「……さない…」
「ん…なんか言ったカイ?」
カービィの拳に力が込められる。
「許さない!!」
「そーこなくっちゃネェ…
じゃあ、まずハ手ハジメにキミらの星……ポップスターから、支配してあげるヨォ!」
マホロアは、それだけ言い残すと、星型の異空間に姿を消した。
「カービィ……今まで、アリガトウ………」
 

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