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□君がため
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それはそうと、弥助は特例措置を取られていて委員会には一年生の頃から所属していない。最初は先生方も喋らないとはいえ先生は敬っていた弥助が一応は委員会活動ができると踏んでいたようだけど、敬っていたのは先生だけだった。同輩である僕らは兎も角、先輩方にも僕らと同じように接するし、仕事は先生が関わらないとやらない。それでもしばらくはたらい回しにされていた。

最初は生物委員会。餌やりもせずに放置して終了らしい。
次に会計委員会。事務に一応関わっていたことだけやって、学園の方は無視し続けて終了。一応、一番長く保っていたみたいだけど。態度はともかく計算は早かったみたいだから。
その次は保健委員会。先生がいる時しかいなくて、当番を無視し続けて終わり。僕は見てたけど、不運じゃない弥助が保健委員会に入るとは思えなかったからなぁ、最初から遠巻きに見ているだけだった。せめて巻き込まないようにね。
そして体育委員会。最初から最後まで一度も参加しなくて、小平太に突撃され、返り討ちにして終わり。そういえばこのとき小平太が弥助とやりあって初めて学園に残った人だと人づてに聞いたなぁ。
用具委員会はやっぱり一切手伝わずにいて、当時の用具委員会の先輩を自主退学に追い込んだとして辞めさせられていた。
作法委員会は仙蔵が何故か弥助を気に入って、先輩を取り持ち続けて三日で終わり。用具委員会と同じく誰かを自主退学に追い込んだんだろうな。
学級委員長委員会はそもそも学級委員長じゃないから最初から無かったはず。
火薬委員会は今まで弥助が危険だった所為かやらなかったみたいだ。別に用具に被害を与えるという意味でなくね。
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