リリカルなのは スクライア

□第五話 ザラック対エリオ
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環境保護区

 俺のファクトリーはこの近くだな。

 バーン!

 ん、今のは銃声? 妙だな? ここは、データには環境保護区と書いてあるはずだ。

 少し様子を見てみるか。

「っち、外しか!」

 行った先には、ガラの悪そうな男が猟銃が、舌打ちをしていた。

 男の視線の席には、1頭の鹿がいた。

 よく見てみると前足のあたりから、血が流れていた。

 あの男がやったのか。

「今度は、逃げるなよ」

 男は、猟銃を構える。

 バーン!

 そして、そのまま体勢から猟銃を放つ。

 だが、それが、届く事はない。

 何故なら……

 カーン!

「なんだよ……これ?」

 俺が弾いたのだから!!

「貴様! 何をしている?」

 俺は人がに変形し、男を睨みつける。

 男は、口をパクパクさせて顔面をしていた。

「何もしていると聞いているのだ!?」

「なっ、なにをって……かっ、狩りだよ」

 猟銃を俺の目へと掲げる。

「そうか。何故、そんな事をした?」

「スっ……ストレス解消だよ」

 成程、ストレス解消。

 つまり、道楽か。生きるために食材を手に入れるためでは、この男のただの道楽と言うことか。

 ならば……

「死ねぇぇぇ!」

 ブン!

 俺は勢いよく拳を振り下ろす。

 男は避け様ともせず、ペタリと座り込む。

 だが、俺の手に男を押しつぶした反応はなかった。

 腕を上げるてみると片手に男の服の襟を掴んみ、もう片方の手に赤い髪の少年が立っていた。

 エリオside

 銃声が聞こえて来て密猟者らしき、男性を確保したのはいいんだけど……

 これは、なんだろ?

 ロボットだよね。何て言うか、ガジェットとは違うし……

「なんだ? 貴様は? この密猟者の仲間か」

「違います。僕は時空管理局・自然保護隊所属、エリオ・モンディアル二等陸士です」

 思わず、答えたけど……喋った!?

 僕の答えを聞いたロボットは少し間を開けてから……

 頷き「なるほど」と言った。

「公僕よ、何故助ける? この男は命を自身の娯楽のために脅かす存在だぞ?」

「話はわかります。だけど、彼は僕が、しかるべき場所に送って、しかる処罰を受けさせます」

 ロボットは、表情は読み取れる事はできないけど、強い威圧感を放っていた。

「言い分は確かに通っている」

 ロボットは一瞬納得した様子を見せたが……

「だが、こう言ったやから、一度痛めに合わせた方が早い!」

 ロボットは拳を振り降ろす。

『Sonic Boom!』

 ザッラクside

 俺の拳は当たる事なく避けられた。

 先程と言い、早いな。

「だぁぁぁぁっ!」

 っく、スピードが追いつかん!

 これでは攻撃当てられん。

 エリオside

 スピードが上な分、攻撃は、当てられているけど、装甲が固くてダメージが与えられていない。

 このままじゃ、魔力や体力が先に尽きて、負ける。

 だからって、攻撃に魔力を全部回す訳にはいかない。

 そうすると、密猟者を逃がすことになってしまう。

 三人称side

 エリオはスピードで、撹乱しながら攻撃を重ねて行き、一方、ザラックは、防御の体勢をとり、続けてエリオの魔力や体力を尽きる待つ体勢をとる。

 ビュン!

「うわぁ!」

 そんな中、エリオの足にワイヤーの様なものが絡みつき、バランスを崩させる。

 ザッラクはワイヤーの様なものに見覚えがあるのか『余計な事を……』と呟いた。

『アース! どういうつもりだ!!』

 少し苛立ちを籠った声を出す。

 すると、別のロボットが現れて……

『どうも、こうも、お前が苦戦しているみたいだから、ボクチン手伝ってやろうしてただけさ』

 恩着せがましく言って来た。

 その外見は、バイクの後輪を脚部にして、ハンドルを腕にして、片方からエリオの足に絡まっているワイヤーの様なものがダルンと伸びており、ザイズは2m位で、ザラックと比較すると変形は中途半端で、お世辞でも恰好がいいとは言えない。

 わかりやすく言えば、ひよこと鶏の間の様な感じである。

『そうか!』

 ザッシュ!

 ザラックはエリオの足に絡まっていたワイヤーを尻尾を振り降ろし切り、

『悪かったなぁ!』

 そのまま、尻尾からビームを出してアースを吹き飛ばした。

 吹き飛ばされたアースは『あぁ、痛いよ〜』と情けない声を出して木にぶつかった。

『なっ、何するんだぉ?』

『貴様を俺の戦いの邪魔をするなぁ!!』

 アースに対して腕で掴み答えて投げ飛ばした。

 アースは空中で『トーラー様に言いつけてやるぅ〜』となさけない捨てゼリフを言い。

 そして、キランと星になった。

 それを聞いたザラックは『ふん、好きにしろ』と言いエリオに視線を向ける。

『さてと、少年よ。この戦い私の負けだ』

「えっ!」

 エリオはザラックの言葉を聞いて目を丸くした。

「なんで?」

『理由は単純だ。あれでも、あいつは俺の身内でな。奴が乱入したして時点で俺のやり方と反したものになってしまっていた。だから、意図で気はないとは、言え、俺の負けだ』

 エリオに対して腕を組みながら答える。

 そして、再び蠍型へと変形し、穴を掘りはじめる。

『少年よ、ルシファーと言う刀の形をしたデバイスにあったら伝えておいてくれ、貴様のとの決着は何があろうとも付けてやる』

 穴を掘る中それだけ言うと『そーりゃっさぁ!』と叫びあの中へと潜って行った。

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