リリカルなのは スクライア
□第八話野心家・U
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「さてと、意気込んだのいいんだが、なんか調べるのに適した端末か、接続できそうな場所は……」
ブレストは肩からケーブルの様なものを取り出しあたりを見回し始める。
意気込んで管理局の技術を吸収するためには、回線を繋げてハッキングをかけ、プロテクトを破壊いし、そこからデータを回線を吸収し長ければならない。
無線回線も積まれているがトーラーによって、通信でしか使う事が出来ない。
要するに、ブレスト単体では、データを手にする事は出来ない。
―――――
フェイト・T・ハロウオンは、地下駐車で茫然と立ち尽くしていた。
別に地下駐車で、変な某ロボット生命体や、某スペースオペラに出て来るロボットのできそこないが、徘徊さしているのが問題なのではない。
無論、それが大量に動き回っていることも問題ではない。
それらが出来た所に問題なのだ。
時間は分前に遡る。
書類整理が予定よりも早く終わり、次の仕事まで結構時間が空いたので、愛車の手入れをしようとし、駐車場来たところ、謎の爆発が起こり、彼女の愛車を粉々吹き飛ばし、現れたことが問題なのだ。
「バルディッシュ!!」
『イエッサー』
肩を震わせ怒りをあらわにして、バリアジャケットを展開させ、目の前のできそこないロボットに斬りかかる。
―――
《地下駐車にて、フェイト・T・ハロウオン執務官が所属不明の機械群と戦闘を開始! 武装局員は至急応援に向かってください!! 繰り返します。 武装局員は応援に向かってください》
フェイト・T・ハロウオン執務官ですか……
確か、ランスター執務官の詩にあたる方でしたね。
執務官としても、魔導師しても優秀な方かつ、かのエースオブエースの幼馴染にして、親友でしたね。
ランスター執務官もかなり有能なかたですが、師のとなれば、さらに有能な人物である可能性が濃厚!!
さすがにこれ以上はまずい! まずすぎる!!
これ以上有能な人物と接点を持つのは、僕の……我らの一族の目的に支障がでる。
「行くわよ! デミル!!」
「えっ、あっ、別に武装局員だけに呼び出しかっただけですし、僕達が行かなくても……」
「いいから、ぐずぐずしいない! さっさと行くわよ!!」
「フェイトさんなら、負け事はないと思うけど全員で、向かった方が速く終わるし、被害も少なくすむだしょ」
まぁ、確かに正論と言えば、正論ですね。
ここは、変に拒むと逆に、怪しまれますね。
流れに身を任せて行った方が得策ですか……
はぁ、だから嫌だんですよ管理局への潜入調査なんて……
――――
『正体不明の機械だと……今度こそ奴かもしれん!! 行くぞ! 小僧』
さっき、ストームだっけ、何かバカっぽいロボットを撃退して帰って来たのに、アナウンスを着た途端これかよ……
つか、蠍のおっさんって飛べるのか? あのなりで……
うん、まぁ、飛べたら、飛べたら、そうとうな愉快な形だな。
「イメージ的に誓ってのはわかるけど、必ずしもそうとは限らないだろ?」
『そうですよ。マスターをも少しいたわってくださいよ。すくなともパワーでガンガン押すレイジングハートのマスターと違って、そこまで体が丈夫じゃないのですから』
さらりと喧嘩を売る様な発言を言わないでくれよ!!
今は、本人いなけどさすが聞かれたら怒られるだろ!!
『ふん、しぶるか……ならば、リリスちょっと地下駐車場まで様子を見て来い!!』
えっ、ちょっ、まっ、なにってるの!?
「うん、わかった」
って、エェェェーーーー!? なに承諾してるの!! 危ないだろ!!
つーか、向かい始めるしぃ!!
『さて、どうする? 小僧』
「わーったよ! 行けばいいんだろ! 行けば!!」
こうなりゃやけだ!! やけ!!
取り敢えず、騒ぎの原因になった機械は斬っちゃる!!