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□SSLでSS 沖田総司ルート
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「うん。僕はね、千鶴ちゃんが好きだよ。あんまり好き過ぎて少しでも側に寄ろうとするひとは斬っちゃいたいくらい。」

斬っちゃいたい…て、先輩は一体何時代のひと…?
そんなにあたしに言い寄るひとも残念なぐらいに居ないんだけどなぁ…
せんちゃんと違って…。

目の前で照れもせず、愛の言葉?>一部なんだか物騒だけど。をあたしに囁く先輩。
今時流行りのアヒル口で、にっこり可愛く微笑みかけてくるからタチが悪い…。

ほぼ毎日のように千鶴ちゃんが好き。と言ってくれるから、だんだんとそれは日課ですか?と思えてきた。

確かに沖田先輩に好かれてるなんて、きっと贅沢なこと。
こんなこと他の女の子に知れたら、それこそ闇討ちにでも遭うかも…


ただ、頻繁に言われすぎてるから、それって本心なのかなぁと少し心にひっかかる。
いつもからかってきたりする延長線上のことなんじゃないかな、なんて。


「千鶴ちゃんは全然応えてくれないよねぇ。僕だけが好きみたい。もしかして一方通行?」
ちょっと意地悪な含みのある言い方、そして緑がかった綺麗な目があたしを覗き込む。

「え…と。」
その質問にここでお答えするのは気が引けます。
だって、学生で溢れかえってるファストフード店なんだから。
困ってしまって俯きながら目だけを先輩に向けると、
「ふぅん。」
口の端をにやりと上げて、

「じゃあ、作戦を変えてみる。」
と、あたしの頬にかかる後れ毛に手を伸ばし、
指先で髪を絡めとり…

「千鶴、愛してる。」
いつものおちゃらけた目ではなく、まっすぐ、あたしを貫くかのような視線を向けて、その彼の口が短い言葉を紡いだ。


「何百回の好き、よりも、ただ一回の愛してる。の効果は、どぅ?」

…場所なんかお構いなしなんだから。

その言葉の力は
絶大だよ……


このひとには敵わない…


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