憧れの職には………
□二話
2ページ/5ページ
「ノボリさん」
「なんでしょう?」
「今日の仕事は終わりましたので、今日は上がらせて貰いますね」
「はい、分かりました」
資料を渡すと、笑顔で返してくれた。
ああ、本当に僕は男で生まれたかったよ。
「とりあえずさっさと着替えて、トウコさん達のところに行かないと……」
そうして僕は更衣室へと急いだ。
僕のロッカーを開けると、いつも通り服があった。
それを手に取り、すぐに着替える。
その速さ、わずか0.2秒。
「さて、行きま――――」
「我々はプラズマ団だ!」
「ッ!?」
プラ、ズマ、団……!
とっくに滅びたはずじゃあ……。(いやいや、なに滅ぼしてんすか)
「トウコさんとトウヤさんは!?」
ホームに居たのなら、人質になっているかもしれない!
僕が鍛えたポケモンでプラズマ団潰してるかも!
後者の方が嬉しいのだけれど。
「はぁ、着替えたばっかりなのにまたこれを着るとなると、憂鬱ですね……」
再び0.2秒で着替える。
「さぁ、あんなクッソ集団、潰しに行きますかぁ!」
そう決意して、僕は更衣室をでた。
→