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□彼のお迎え
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「いたぁっ」
体育の授業中、私は足を挫いてしまった。
ぎりぎり歩けるけど、歩くたびに足に痛みが走る。
流石に先生も気を使ってくれたのだろう。
私を迎えに行くよう、妖館に電話をしてくれた。
「痛い…」
「どうする?
このまま歩く?」
「歩く」
さっきからこの会話ばっかり。
だって本当に痛いんだってば。
「はぁ」
と軽くため息をつけば、ふわりと身体が浮いた。
って、浮いたぁ!?
「あ、あの残夏さん!?」
「なに?」
「何故私がお姫様だっこされてるんでしょうか!?」
「痛いって言ってたからね〜。
これなら痛くないでしょ?」
痛い、痛くないの問題じゃ無くて…!
「私、重いから!」
「全然、すごい軽いよ♪」
「いやいやいやいや………」
私の言葉を聞く気も無いようだ。
ああ、本当に私は重いんだって!
「残夏さんのバーカ」
お姫様だっこされながら私は呟いた。
すると、いきなり迫ってきたのは残夏さんの顔。
「ッ!?」
チュっと可愛い音がすれば、唇が離れた。
もうわけわかんない、混乱するよ…。
「耳まで真っ赤だよ、真菜」
「残夏さんのせいですよ!」
「僕以外にそんな顔しないでね」
再び触れるだけのキス。
………なんか残夏さんに言い包められた気が…。
初、残夏の夢です!
はぁ、残夏難しいww
いぬぼくでは残夏とイケモメンと自称不良が好きですw
2012/04/03