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□甘い甘いKiss
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「せーんせ、」
今日も俺は、保健室の扉を開き可愛い恋人に会いに行く。
春野光邦、17歳。現在高校2年生。
光邦、という名からは想像出来ないであろう大きな目と茶色がかったくるくるふわふわの天然パーマが可愛い少年だ。
そんな光邦が恋心を抱いているのは養護教諭の泉蓮、26歳。
これまた光邦とは正反対な黒髪黒縁眼鏡といった顔立ちでいつも白衣を羽織っている。
少しだけ身だしなみに気を使えばもっとかっこいいのに、とか白衣が似合っている、とかそんなことを光邦はいつも思うけれど決して口にはしない。
もしそんなことを言って先生が意識し始めたら学校中の女の子が先生を好きになってしまうからだ。先生は自分だけのものにしたい。
そう、思うのだけれど…