でゅふw
□桜色・君への想い
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はらはらと薄いピンクの花弁の舞う中を、散歩する。
久しぶりに貰えた丸一日のオフに、折角だから花見も兼ねて、と2人で。
「チャーミナー!どしたの?置いてくよー?」
僕の数歩前で立ち止まり、振り返って手招きするユノヒョン。
手には愛用のカメラ、歩きながら色々と撮影していたみたいだ。
「良い画、撮れました?」
「ん〜、俺的にコレはすっごく良いと思うんだけど」
そう言って見せてくれた画には、桜を見上げてぼんやりと立ち尽くしている僕がいた。
「……いつ撮ったんですか?こんなの…」
バッとユノヒョンの方を見れば、ほわほわと笑っていて。
その顔は、ほんのりと朱に染まっていた。
「さっき、突風が吹いたじゃん?そん時にね、チャミナ見たらめっちゃ良い感じだったから」
声かけずに、思わずシャッター切っちゃった。
ほわほわとその画像を見ながら言うユノヒョンの左手を取る。
「じゃあ…それ、プリントしても誰にも見せないでくださいね?」
言いながら、取った左手の甲に口付けた。
「ちょ、チャンミン!ここ、外!!」
「誰も見てませんよ」
そう言って、手を繋いだまま歩き出す。
桜のトンネルの中を抜けるまでは、このままでも良いよね。
なんて思いながら、繋いだ手に力を込めたら、そっと、そっと握り返してくれた。
(今、自分が持てるだけの想いを)
(敬愛する貴方に、最大限の愛情を…)