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□戦パラ 小説
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―再会シリーズ―
謎の男@
捏造武将が出てくる小説です。
不快に感じる方はお早めにお戻りくださいm(__)m
最高級の一番茶が手に入ったので、秀秋は秀家と一緒にお茶が飲みたいと思い、宇喜多屋敷に招待状を届けに行った。
「えへへ。秀家とお茶飲むの、久しぶりだなぁ〜。せっかくだから自分で招待状は届けたいよね。秀家、来てくれるといいな〜。」
秀秋が宇喜多屋敷に着くと、見慣れない1人の商人風の男が、屋敷の中をそっと覗いていた。
「八郎坊っちゃん…。大きゅうならはって…。」
「…あの〜。あなた、そこで何してるんですか?」
秀秋の問いかけに、男は仰天して振り返る。
肌の色は白いが、海の男を思わせる精悍で凛々しい顔立ちの男だった。
「い、いや、何も。あんまり立派なお屋敷やったんで、つい感心してしもうて…。」
男は必死で作り笑いを浮かべて答える。
すると、男はスッと真顔に戻った。
「…坊っちゃん、どうかこの屋敷の主には、わてのこと、内緒にしといてな。お願いしますわ。…ほな、さいなら。」
そう言うと、男は足早に去っていった。すれ違う一瞬、秀秋は薬の匂いを嗅いだ気がしたが、それは気のせいだったのかもしれない。
「何だったんだろう、あの人。…まぁ、いっか。帰ったら皆に相談してみよう。」
秀秋は本来の目的を思い出し、宇喜多屋敷の門をくぐった。