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□戦パラ 小説
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相談A

甲斐姫と秀秋が連れ立って町へ行くと、ある一点に人だかりが出来ていた。

「弥九郎さん、白粉見せて!」

「ちょっと、私が先よ!弥九郎さん、紅はあるかしら。」

「はいはい、ぎょうさんありますさかい、そないに慌てんと…。」

「弥九郎さん、湿布はないかね。じいさんがぎっくり腰になってしもうて…。」

「そりゃ大変や!お代はええから、はよこれ貼ってあげてな。」

「ああ、すまないね。ありがとう。」


「すごく繁盛してるみたいだね。何売ってるんだろう…。」

「化粧品とお薬よ。私もあの人から買ったの。」

「ふーん。でも、お客さん多すぎて全然見えないね。」

「そのうち少なくなるわよ。それまで待ってみましょ。」

人だかりはしばらく続いたが、次第に人は少なくなっていった。

「ふぅ。今日も商売繁盛やったな〜。やっぱりわてには武士より商人の方が向いとんのかも…。」

「あの〜、すみません。」

「はい、いらっしゃい。」

男が顔を上げると、目の前に1人の美しい女が立っていた。
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