大嫌いなヒーロー
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テンパ眼鏡先生、いや、タケちゃんは良い人でした。
お友達になりました。
あれから一緒に本の整理をしてもらうことになり、話しているうちに、お互い同族意識が芽生え、意気投合。みたいに。
うん、とりあえず今日も一緒に本の整理をすることになった。
ちょっと楽しみ。
昼休み、
がらら、少し古くなった扉を開けて、図書室の中を覗く。
あ、どうやらタケちゃんはもう来ているようだ。
誰かと話している。
誰だろう、背、高いな・・・・・・・・・・・・・
って
「え゛、」
そこにいた人物を見て、思わず濁った声を出す。
「あ!みょうじさん!
今日もよろしくね!」
その声に気付いたタケちゃんが、パっとこちらを振り向く。
「あ、よろしくお願いします・・・・。
あの、タケちゃん、なんで、その、」
「ああ!月島くん?
いやー、昨日僕達、なかなか高いところの本届かなかったでしょ?
だから助っ人呼んじゃったよー。」
「へ、へー、そうなんですかー。」
冷や汗が、だらりと頬を伝う。
そう、月島くんが、そこにかったるそうに立っていたのである。
「よろしくお願いしますね、センパイ?」
タケちゃんの空気の読めなさは神レベルです。