大嫌いなヒーロー
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まず、言っておこう。
昨日の夕くんの話の中での私は、まるで料理が作れるかのような言動をしていた。
しかし、普通に考えてわかるように、
そんな、わけが、ない。
何をやっても何事もできない私が、あんな高度なものを、どうできるというのだ。
家庭科の授業でも皿洗いしかしたことがない。
だから、学校の家庭科用器材にかかる予算が、去年から大幅に増えているのだ。
私は皿洗いすらまともにできないのだ。
小さいころは、パテェシエになる！とか馬鹿げたことを言っていたが、家のオーブンを５台壊してやっとあきらめた。
その他諸々。
こんな数々の武勇伝からもわかるように、私はまったく料理ができない。
つまり、今、大ピンチだ。
「お母さん･････、一生のお願いがあるんですけど･･･。」
「なまえの一生のお願い100回くらい聞いたきがするんだけどねー。」
「今度は、本気で･･･。」
もうすでに泣きそうです。