大嫌いなヒーロー

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どどどどどうしよう!!!!!




私は自分の部屋のベットで丸くなってガタガタと震えた。




思わず逃げてきちゃったけど、よく考えたら今からあの人と一緒に晩ご飯食べるんだよね!?


これちょっと下に降りてきづらいよね!?

なんで私逃げた!?はい!怖かったからですよね!




ああああああもうほんと知らない人無理いいいいい






「夕く、・・・・・・・・」




ぽろりと、思わずその言葉が出そうになった。



慌てて口を噤んだが、なんとも言えない自分に対する気まずさがこみ上げてくる。






なんだ、あんだけ嫌いとか、嫌いとか思っときながら、私は結局夕くんに助けを求めるんだ。



これじゃあ私、ずっと変わってないままじゃないか。


ただ、拗ねた子どもがひねくれた覚えたての言葉を何も考えずに発しているだけだ。








ああ、悔しい。悔しい。










悔しいなあ。



























私は目元を拭って階下の談笑に加わるべく体を起こした。
 

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