片恋い。
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・・・・・。
お茶会が無事に終わって、白龍様と良い雰囲気(妄想では)になったところで、何ですけど、非常事態です。
さて、どうしましょう。
私は悲鳴も上げられないくらい驚いていて、心内で鈍くさい脳みそを動かすので精一杯です。
私には、選択肢が5つあります。
1、頑張って悲鳴を上げる。
2、こっそりここから脱出する。
3、これをここから別の場所へ運ぶ。
4、これに攻撃をする。
5、このまま。
5は駄目だ。いくらなんでも。
3は質量を考えると難しい。
2もこのがっちりホールドされた常態では無理。
どういう状況かっていうと、つまり、朝起きたら、
私の布団の中に全裸の男がいたわけで。
紅玉さんとシンドバッド王のあの事件を思い出した人も少なくないだろう。
けれど今回はそんなたいそうなお人じゃない。
それに私はこれ相手に紅玉さんのような可愛らしい反応など取れない。
話を戻して、この気持ち悪い生物をどうするか、だ。
1より・・・4。
4が確実。
すぅっ
息を吸って、勢いよく布団でちょうど隠れた股間に膝をぶち当てた。
・・・・・・気持ち悪い。
「ぅげっほっ、ぐぁっ、え、ちょっとナニ!?」
ふぅ、ようやく手が離れた。
もぞもぞと腕の中から這い出て
「お早うございます。青舜様。」
笑顔で挨拶をした。