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□静かな思い
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あたしはクラスの皆からクールな人てきなかんじで見られてる。
それはにやけるのを隠すために頑張ってるだけなんだけどね。

「りさー?」

今あたしのことを呼んでる奴だけに本性知られてる。
小さい頃からずっと一緒で仲良かったから。

「しほ、何か用?」

しほは優しいし明るくて社交的な子。
なんでこんな良い子と仲良くなれたか不思議で仕方ないよ。

「何か用ってか、顔にやけてるよって言いに来たの」

「ふはっにやけてた!?」

飲んでる物吹き出すかと思っちゃった。
にやけてないはずだったのにな。

「ん、皆が気付かなさそうな程度には。またなぎさちゃん見てたんでしょ?」

からかうかのように笑いながら言われたのと図星だったからちょっと悔しい。
そんなわかりやすかったかな?

「よくわかったね」

「そりゃわかるよ。何年の付き合いだと思ってんの」

「そりゃそーだ」

しほと話してたら大きな笑い声が聞こえてきた。
何かな?って思ってみたら今あたしが気になってるなぎさちゃんが居てその周りを皆が囲んでた。
あたしも混ざりたいな。
そう思うだけで話しかける勇気がない。
こういう時へタレな自分がすごく悲しい。
そうして見てる間に休み時間が終わってしまった。

 
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