台本

□お話ししちゃいました
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葵01「あ、あの、助けてくださって、ありがとうございました…」

光輝01「い、いや、そんな、お、お礼を言われるほどのことじゃねぇ、し…!」

光輝02(し、心臓がやばいぞっ!)

光輝03「そ、それに、礼を言うのはオレの方だ!」

葵02「え?」

光輝04「あ、あんたがさっきのお巡りさんに説明してくんなかったら、オレ、警察行きだった…から…」

光輝05(そんなオレの言葉を聞いた葵さんは慌てて首を振った)

葵03「い、いえ、そんな…貴方は私を助けてくださったんですから…」

光輝06「でも…」

葵04「貴方が来て下さらなかったらと考えると……本当に、ありがとうございました」
にっこり笑って

ドガーンッ!!

光輝07「な、なんでこんな可愛いんだこの人…!」

葵05「はい?」

光輝08「いや、こっちの話!」

葵06「あの、それで、もしよろしければ、お礼を…」

光輝09「へ?」

葵07「助けて頂いたお礼をさせて頂きたいんです…えっと………失礼ですが、お名前は…?」

光輝10「え?名前?え、オレ!?」

葵08「はい」
くすくす笑いながら

光輝11「オ、オレは風間!風間光輝!」

葵09「風間さんですね。…私は東城葵と申します。よろしくお願いします」

光輝12「よ、よろしく…」

葵10「では、風間さん、その、何か…」

光輝13「あ、お礼なんかいらねえよ!」

葵11「え?」

光輝14「その、別にお礼してもらうほどのことじゃねえから!」

葵12「でも…あ、なら、お茶でもご馳走します!紅茶が美味しいお店、知ってるんです」

光輝15(…この時オレの頭の中に、廉の言葉が響いた。)

廉01「・・彼女の名前は東城葵。おしとやかで清楚な雰囲気をもっていて人気。頭もいいから成績はトップクラス。さらにはこう見えて結構運動もできるみたいで、みんなの憧れ。学園のマドンナ的存在。ようするに、君にとっては高嶺の花、ってとこかな。」
第2話のものをそのまま使います。

光輝16(そうだ、葵さんはオレにとって…)

光輝17「いや、でも…そんな、いいの?」

葵13「はい!全然構いません!」

光輝18「いや、じゃなくて、葵さんって桜ヶ丘女子だろ?そんなお嬢様がオレみたいのなんかと…」

葵14「え?…あ、制服でおわかりになったんですか?」

光輝19「え」

光輝20(し、しまった!オレが葵さんの学校とか知ってたらおかしいじゃねえか!危なっ!危なっ!)

葵15「確かに、あまり知らない方と、その、関わるのは良いことではないとは言われてます。けど、」

葵16「風間さんなら、大丈夫です。見ず知らずの私のことを、助けて下さったんですから」

光輝21(この時、オレは思った。オレは、やっぱり、)

光輝22「葵さん!」

葵17「はい?」

光輝23「オレと、つきあってくれ!!」

光輝24(この人が、好きだ!!)






光輝25「お話ししちゃいました」

光輝26(つーかコクっちまった!)



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