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□生クリームぷれい
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「旦那ー、買って来やした」
ガラガラと万事屋のドアを開けながら気怠そうに言う沖田くん。
今日は沖田くんが「ケーキ食べたい」と言ってきたので銀さんが腕によりをかけてケーキを作ります!
沖田くんの為なら頑張るからね、俺。
「ありがと、じゃあね…」
取り敢えずケーキの作り方を教えてやる。
話し合いの結果、俺はスポンジを、沖田くんが生クリームを作る係になった。
「旦那…、こう?」
日頃あまり料理をしないらしく危なっかしく泡立て機で生クリームを混ぜている。
俺は俺で慣れた手つきでスポンジを焼き…、
型に流し込んでオーブンに入れて…後は焼くだけ。
スポンジを焼いてる間に沖田くんと生クリームを味見して待つんだーっ、
とか考えながらオーブンのボタンを押した瞬間…
「ぎぃやあああぁぁぁ!!!」
ドターーーン
凄い叫び声と転倒音が。
振り返ると沖田くんが思い切りずっ転けていた。
どうやら手動の泡立て機で混ぜるのが疲れて電動泡立て機で生クリームを混ぜたらしく、コンセントを刺したまま作業をしていたこの子は
自らその電気コードに引っ掛かってしまったらしい。
そして持っていた生クリームはと言うと、
ボールごとひっくり返り見事沖田くんの全身が生クリーム…。
わー…、食べちゃいたい…。