*シリーズ*
□女の体って面倒くせぇ
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「『いたって穏やかだった。』じゃねぇだろがぁぁぁ!!!!」
副長室に響く土方の怒声。朝からうるせぇ野郎。
「そんな事言ったって土方さん、俺にも原因が分からねぇ。こいつァ仕方ねぇでしょ」
「だからだよ。理由が分からねぇって事ァ事件の可能性だってあるんだぞ」
「そうだぞ総悟!」
土方の横に座っている近藤さん。腕を組んでうんうんと頷いた後、俺を見て口を開く。
「それとだな、総悟。」
「何ですかィ?」
「一応な、お前は女の子な訳だよ。レディなの。」
「……へぃ…?」
「だからね…、胡座かかないでちゃんと座りなさいぃぃぃぃぃ!!!あと、着物も肩からずり落ちてるから!!!」
ドタドタと近寄ってきて俺の着物を直す。
「何言ってんでさァ。着物が肩からずり落ちてたのは謝りやすけど…。俺穿いてるのトランクスだし」
「いや、そいつァ俺も納得いかねぇ」
今度は土方が険しい顔をして言ってくる。
「一応お前は女だぞ。中身は生意気で腹黒でドSな餓鬼でも体は18…にしては胸小せぇけど…18の女だ」
「何、喧嘩うってんですかィ?聞こえてんだよ。胸小さいってバリバリ聞こえたんだよ」
「……な、なんの話だよ」
「あからさまに目ぇ逸らしてんなよ。あー、まじ腹立つわ。本気で死んでくんない?」
「ちょ、総悟ぉぉぉぉぉ!!?」
そして俺は副長室をバズーカで壊滅させた。