*雑食*
□着いていけない
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正午。
神楽と新八が家でぐーたらしてたから俺が買い出しに行くことに…。
ふざけてんのかァァァ!!
銀さんを買い出しに行かせるなんざ、何様のつもりだゴラァァ!
とか考えるけど…
まぁ最近仕事立て込んでてあいつらも休み無かったし(俺もだけど)。
それに、このくらいの時間に歩いていたら…
「うぉらぁぁぁぁぁ!!!総悟ぉぉぉぉぉ!!!」
…ほら、いた。
駄菓子屋に響く怒声。
「土方さぁん、うるせぇですぜ?」
俺の恋人、
真選組鬼の副長である土方十四郎。
「仕事さぼってんなァァァ!!」
沖田くんを追い掛け回る土方くん。
その辺を二人でグルグル走り回ってる二人を一時見守っていたが、いい加減飽きてきた。
「てめぇら、コラ。いい加減グルグル回ってんじゃねぇよ、目が回るだろうが」
「あ、旦那?いつからそこに…」
「あ?万事屋?」
二人は走るのを辞めてやっと俺に気付いた。
っていうか気付いてなかったのかよ。
「さっきからずっといたよ、優しく見守ってやってたよ」
「あらら…、そいつァすいやせんでしたねィ」
沖田くんがペラペラの謝罪をした後に何かを察したのか「じゃあ、俺はこれで」と言って歩いて行ってしまった。