*雑食*

□着いていけない
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「…………」

「…………」


な、何で沈黙ぅぅぅぅぅ!!?

普通恋人って会ったら周りにピンクのオーラ飛ぶくね?
何この沈黙感。

「…な、何してんだよ。お前」


先に言葉を発したのは土方。

「何って…買い物?」

「ふーん…」


「「・・・・・・・・。」」


いい加減にしろぉぉぉ!!!
どんだけ沈黙なんだよ!!


「お前が買い物なんざ…不気味だな」

「あぁ!?」


何かコイツいちいち腹立つんだけど。

「まぁ、将来そうなるかもしれねぇしな」


向こうを向いて頬を赤らめてポツリと呟く土方…。
いやぁぁぁ!!何か今鳥肌たったんですけど!!!

「や…、ならないよ。てかやめてくんない?気持ち悪いから…」

「お前がエプロンして買い出ししたら…」


……やめてぇぇぇぇ!!本当にやめてぇぇぇ!!!変な想像しないでぇぇ!!!


「あ、ごめん。無理無理。近付かないで。」

「何かお前冷たくねぇ?いつも夜になったらアンア…」

「ぎいやあああああああ!!!!!やめろ!!お前マジでどっか行ってくんない!!?」

とにかくこの場から離れようと思い土方からしれっと離れた…が。


「何言ってんだ。いくぞ」


は……?

気付いた時には既に腕を引っ張られている。そして辿り着いた場所は…


ラブホ。


「テメェ、ふざけんなァァ!!昼間っから盛ってんじゃ…っておい!!」


俺…心も体もコイツには着いていけないんだけど。


-fin-

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