イナズマGO
□Valentine Day
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今日は誰もが待ち望んでいるバレンタインデーの前日。
そんな中、俺、剣城京介は迷っていた。
俺には恋人がいる。これが女子なら何もせず彼女からのチョコレートを楽しみにし、特に気にすることはなかっただろう。
だが、相手は男だ。こんなことは初めてだし、どうすればいいか分からない。
買えばいいだろ?と思ったが…店のお菓子コーナーにチョコレートは置いておらず、バレンタイン用のコーナーが出来ていてそこにチョコレートが移動してある。全部だ、全部。
女子の中に男子が一人いたら、おかしいだろ?プレゼント用のチョコなんか買ってたら、「ホモです」って宣言しているようなもんだぞ!?
え?友チョコ買う男子もいるって?そうかもしれねぇけど…今は学校の帰り道だ。つまり、服装はあの改造制服。このまま行けば面白いことになるぞ。
じゃあ、作れよって?材料が家にあるかわかんねぇー。ってか、そもそも、渡すにせよ作るにせよチョコレートが必要だろ?買いに行けねぇ…。
あぁ、俺はどうすればいいんだ…。
そうだ。兄さんなら、何かいい方法を知っているかもしれない。
淡い期待を胸に抱きながら、俺は兄さんに電話した。