give up

□イナギャラ
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久坂くん…うちは、どーすればいいですか?


好葉は今現在、目の前に広がっている光景に溜め息をついた。

「森村。」
「な、何ですか?……剣城くん」


そう、うちの目の前にはあのエースストライカーの剣城くんがいます。


…猫を抱いて。

「森村は猫が好きなのか?」


人間があまり好きじゃないからね…なんて答えは、きっと求められていないと思うので、とりあえずそーゆーことを抜きにして考えてみた。

「うちは…猫は結構好きな方…です。」


猫は好きな方だ。可愛いし、癒される。というか、小動物は大抵好きである。今はもう吹っ切れているが、昔にあった事のせいで人間を信じきれなくなったとき、よく小動物達で心を癒していたものだ。彼らは嘘をつかないし、周りから苛つかれる自分に対して何も言わない。


もしかしたら、剣城くんもそう思ってるのかな…

いや、見ている限りではそんなことはない。

キャプテンや神童さんとは同じ中学校から代表に選ばれているのもあると思うが、周りから見ていつも仲良さげな雰囲気だ。
井吹君とは一緒に特訓しているらしいし、鉄角君とも少し会話を交わしていた。

口数は少ないが、そんな風には見えない。

じゃあ、普通に猫が好き?


「あ、あの…」
「ん?」
「剣城君も…猫、好きなんですか?」

少し勇気を出して彼に聞いてみた。
うちの方をちらりと見てから、剣城君は答えた。

「んー…猫も好き」
「猫…も?」

猫も、とはどういうことだろうか。
そうだ。猫と来たら次は…

「犬も好きってことですか?」
「いや、そーゆー意味じゃなくて…」


剣城君は言おうか言わまいか迷った顔をしている。

そして、彼の口が開いた。


「猫も見ていると癒されるけど、森村を見ていても癒されるなって思って。」





ちょっと待った


「う、うちですか?」

「うん…小さいの見てると、心が穏やかになるんだ。」

「うちなんかで、癒されるんですか?」

「あぁ、癒されるんだが…森村、」

「えへへ…あ、なんですか?」


『癒される』なんて言われたのは初めてなので、凄く嬉しい。へらへらしていると、剣城君に呼ばれた。


「あの…その、お願いが、あるんだが…」


(今のうちなら、なんでも出来る気がするっ!)

いつもなら、びくびくしながら次の言葉を待っているのだけれど、今は凄く気分が良いので、

「いいよ!出来ることなら何でもする!」

なんて言葉を口走ってしまった。

「っ!本当か!?」

「うん!」


何をするかも知らないで。







―――――――――――――――

はい、途中で諦めました←

この後、剣城君の膝の上にこのはちゃんが乗ってほのぼのーって感じにしようと思ったのですが…


力尽きました(^q^)

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