09/06の日記

21:53
温泉のオババでございます
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こんばんは。
Mitsugoriです。

8月31日は誕生日でした。
も〜働かない!と思って年休をとって、おひとりさまにてアウトレットに行ってきました。

「買ってやる!」と意気込んで出かけたくせに
もともと貧乏性だもので、結局はワンピース一枚、Tシャツ一枚、ほかにイッタラのグラスを買った程度で合計1万5千円。

うーん。パーッと遣ったとはいいがたい…消化不良。
だれのせいでもないけど。

そして帰りに家の近くの温泉施設に初、立ち寄りしました。

平日の午後4時過ぎ。
お風呂はすいていました。

からだを洗っていると、二つくらい向こうの洗い場を使っていた腰の曲がったおばあさんが
なんだかこちらを見てました。

なんだろな〜と思っていると私の後ろにやってきて

「お嬢さん、お背中流しますよ」

……!?

「温泉のオババでございます。そのタオルをください」


と私のタオルをよこせと言う。


えーと、見ず知らずのおばあさんに背中を洗わせるのか?

いや、それはちょっと…

てか、ボケちゃってるのかな?

短い時間でいろんな考えがぐるぐると頭の中を巡りました。

まあ、でも、せっかく本人がやるっていうんだから
そっちを尊重したほうが…と思い

「よろしいんですか? じゃ、お願いします」

とタオルを渡すと。

うおおお。
すごい力!

とてもヨボヨボのバアさまとは思えない!

あかすりレベルの気持ちよさ。


そのおばあさんが一方的に話すのを聞いていると、

息子がこの温泉を掘り当てて、自分は売店で売り子をしていること

毎日4時ころにいったん休憩をとって温泉に入り、
お客さんの背中を洗っていること

がわかりました。

ああ、それで「温泉のオババでございます」なのね。

「お嬢さん、女学校は卒業したの?」

「(女学校!?)えっ、はい、だいぶ…いえ、とてつもなく前に」

「だんなさんはねえ、働き者がいいからね、そういうひとを見つけなさい」


そのあとも、ほかにお客さんがいなかったので一緒にお薬湯につかって、話をしました。

わりと同じ話ばっかりするんだけれども、
なんかホンワリして心なごみました。

「ゆっくりしていって、また来てね」

と繰り返しおっしゃっていました。

また行って、また会っても、覚えていないのだろうけれど、
また行こうかな、と思いました。

特別な日なのに、別に何ともないなと思っていましたが、
最後の最後に温泉のオババさまとの思い出ができた、良い誕生日でした。

それでは〜

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