あとがきの小部屋
□The way to love
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次のお話を何にしようかなぁと考えてリクエスト帳を眺めて
その中から「フィアンセが俺様王子を更生させるお話を」というご要望にお応えしたつもりです。
もともとフィアンセであるというところからスタートするお話が少ないですねとお書き添えいただき、
そういえばそうかもなあと気が付きました。
私自身が想いが通じるまでの過程や、想いが成就する瞬間が好きなので、
どうしても一般人からの始まりになってしまってましたね。
俺様王子といえばキース様。
更生させるとなると、たかだか数千字では彼が改心?するとは思えないのですが、まあそこはお話ということで…
後半にキース様の素敵なところを詰め込んだつもりです。
いばっているばかりではありません。
ヒロインと別れなくてはならない状況に陥って、プライドも投げ捨てて王に訴えます。
キメるときはばっちりキメる男らしい彼であって欲しいとの、私の願いです。
そして、その夜ベッドで。
「マジかよ。新築20年、入居者なし…」
と、仰向けになったまま両手で顔をおおって動揺してしまいます。
(ここ、笑ってもらったら嬉しい)
女性を何人も知っていらっしゃるはずなのに。
相手がヒロインとなると調子が狂っちゃうのでしょうか。
ヒロインは迷惑がられている、引かれてしまったと勘違いして泣きそうになってますけれど、
そういう意味ではないんですよ、キース様は。
本家のヒロインの「はじめてだから…」とためらう様子が初々しくて好きで、
今回もこの設定でいきました。
キース様はヒロインの一生の思い出にしてあげようと思いやってくれます。
照れ隠しに「今夜からはお前の寝相の悪さに困らなくてすむ」なあんて言って
ぎゅって抱き寄せながら。
こういってくれるんじゃないか、ああいってくれるんじゃないかと思いを巡らせながら書いて、自分でも楽しかったです。
次回は20万キリ番リクエストにお応えいたします。
ヒロインは、リクエストをくださったかたのオリジナル設定。
ウィル様とグレン様のお話で、題名は「錯愛ラビリンス」としました。
2回程度に分けてお届けいたします。
それでは、また。