あとがきの小部屋
□錯愛ラビリンス
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20万HITキリリク、一か月くらいの連載になりましたが、
読んでくださった皆さま、ありがとうございました。
そして、リクエストをくださったさやか様、ありがとうございました。
どうしても自分の発想だけですとワンパターンになりますので、
ヒロインの生い立ちが違うだけで、こんなにもお話って広がるものなのだなあと知ることができて、よい経験になりました。
お話を書いていて楽しかったです。
重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
さて、あとがき。
題名の「錯愛」は造語です。
「錯」は入り混じる、とか、混乱して間違えるといった意味がありますが、
お話の中にいくつもこの「錯」な「愛」が入っていると気づいていただけたら嬉しいです。
グレン君からヒロイン、ヒロインとウィル様、リサからグレン君、セシルとスティーヴ、ユウからヒロイン。
恋のベクトルがあっちこっちに向いて、入り混じって、本人たちですら真実が見えなくなって。
まるで出口の見えない迷宮(ラビリンス)に入り込んだように…
ということでつけた題名です。
そしてあとひとつ、このお話の中のすずらんは、実はいろいろなメッセージを込めてあります。
勝手にTwitterを見てくださった方は重複しますが、
すずらんは贈った相手の幸せを祈る花でもあり、
うつむきつつ、好きな人をじっと待ち続けて、花言葉どおり「幸せを取り戻」そうとする花でもあるとして
位置づけ、お話に盛り込みました。
はじめは、ヒロインからウィル様に。
淡い気持ちをいだきながらも、フィアンセがいるウィル様の幸せを祈って、列車の窓に投げ入れます。
二回目の登場はグレンくんが胸にいだくブーケ。
最近様子がおかしかったヒロイン、彼女が苦手な雷もなりだして…
想いを告げようとアパルトマンに向かうと、くしくも先にウィル様がいます。
ヒロインと結婚するのが当たり前、彼女がそばにいるのが当たり前だった日々が実は幸せだったことに気づいて、取り戻したいと願いますが、
もうヒロインの気持ちはウィル様のものです。
愛していると言ったところでヒロインを困らせるだけだと、
黙ってすずらんのブーケを扉の前に置くのです。
もう取り戻せない幸せを悔やんで。
ああ、グレンくん。。切ない。
プロの作家やアーティストが、自分の話や曲について語るのは、
読んだり聞いたりしてくれる人の感じる心を誘導し犯すことになるから好ましくないという記事を読んだことがあります。
もっとファンを信じるべきだそうです。
だけど、すみません、私は語ります。
なにしろ素人。
単なる舞台裏と思ってもらえればありがたいです。
それに、苦手な人のためにあとがきは別のコーナーだもん。←いいわけ。
ではでは、また。
ありがとうございました。