あとがきの小部屋

□マイナス・センチ
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はじめて、マックスさんとの裏、書いてみました。

どの王子様も執事さんも、決して自分だけが満足すればいいような交わりはしないと思います。


なかでも大人なマックスさん。
今までヒロインが付き合ってきたどんな人とも違う夜を、彼女にくれるんだろうなと。


マックスさん、嫉妬を我慢します。


現れたのは、おそらくヒロインと歳も近いであろう元彼。

電話に心、ざわざわ。

「ヒロインと付き合ってる」と言われて心、むかむか。

あからさまに嫉妬しては、大人げないとその場では余裕のふりをします。


でも、人を好きになって、その人に自分だけを見ていてほしい感情に
年齢なんて関係ありません。


自分たちに足りない、あと一歩の距離をうめたいマックスさんは、
部屋を訪れたヒロインに

「泊まっていきなよ」と。


それはもちろん…



このお話を出す直前に、鏡プレイを挿入しました。
その調整で、数日更新遅れました。


鏡を見ながら手のひらを肩から腰へとすべらせて


「見て…俺のミューズの、生まれたままの姿。さすがは女神だな…きれいだよ」


この一言をいわせるがため、です。


その後のおさわりは、鏡の前だけど恥辱にならないようにしました。


裏のくせに、読者ハァハァさせなくてどうするって感じですが、私のポリシーです。
すみません。


できるだけ美しく。



ベッドに移動して


「この唇…いままでいくつ恋の果実を食べたきた?」


と暗に過去のヒロインの男性関係に嫉妬。


そして、今までヒロインがしてきたのは心で感じるだけの浅いというか…恋にすぎない。
たとえ彼らと身体を重ねていたとしても。


自分があげるのは、身体で感じる愛、もっと深いものなのだとおっしゃいます。


マックスさん、手慣れてます。


たぶん、彼、ユリアさんをなくしてからもあそんでいるのはないでしょうか。


ユリアさんを失った雨の夜はなおさらに人肌恋しく。


傘もささずに、雨粒落ちる銀糸の前髪をかき上げて甘く誘えば、断る女性なんかいない。


でもきっと彼、その人たちと朝は迎えない。

果てたあとは、すぐにシャワーを浴びて去ってしまう。

もちろん、二度目に会うこともない。


そういう女性関係を重ねてきたんじゃないかと思います。



マックスさんはいちいち「気持ちいい?」「どう?」
なんて聞きません。


ヒロインの喘ぎ、息遣い、彼女の小さな変化を確実にとらえて高みへと誘ってくれる。


でも、だんだんとマックスさんも余裕がなくなって…



ラストシーンは明るくまとめました。

頭ゴチンは、本家からもらったもの。



昨日のふたりの距離とはまるで違う朝。


触れあって、抱き合って、ゼロ・センチ。

最奥で溶けあって、混ざりあって、マイナス・センチ。


マックスさん、ヒロインへの愛もまた、MAX!



次回はウィル様。

私の誕生日にいただきましたイラストにワンシーン分だけですが、
お話をつけたくて。

ウィル様に、甘い言葉で、お誕生日を祝ってほしい。
裏なし、自分用っぽくなります。

また、お付き合いいただければ嬉しいです。

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