あとがきの小部屋2

□星月夜の待ちびと
1ページ/1ページ


私の王子のソラミミから、ことひきさんに描いていただいたクロードさん。


このクロードさんは何を想うのだろう…と
妄想して仕上げたショートストーリーです。


私の中の執事さんたちは片思いがぴったりな人たちで、
今回も片思い設定で書いてみました。


星月夜(ほしづきよ、ほしづくよとも読む)というのは、
星の輝きが月みたいに明るい夜のことです。


実際にそういう夜があるのかというと、そこまでの明るさがあるとは思えませんので、
イメージ的な表現なのでしょう。


そういえば、ゴッホの絵に同じ題名のものがありますね。


美術の教科書に載っていそうな
たぶん、見れば、ああ!知ってるって思える有名な。


糸杉があって、星と月が両方出ていて、光が渦で描かれている絵です。


少し、おどろおどろしい星月夜ですけれど、私がイメージしたのはそうじゃなくって、
満点のキラキラです。


ことひきさんのイラストを見たとき、
ああ、これは星月夜だと思いました。


クロードさんは彼だけの秘密の丘で
星空を仰ぎ、
ウィル様を乗せ、城に戻るヘリのランプを見つめ、
これでいいって心から思っていたと思うのです。


大切な人の幸せを願って、彼女の望むものをさしだす。


そのためには、ベストを尽くす。


そういう選択ができる人だと思います。


星月夜の「待ちびと」は、
ヒロインにとってはウィル様であり、
クロードさんにとってはヒロインなのです。



クロードさん…
冷たい対応をするけれど、すべてに意味があり、
困った時にはスッと手を差し伸べてくれる彼がとても素敵。

うう。好かれたい。
いえ、物陰で見ているだけでもいいです。

フィリップ主従の、あの麗しさ!

だれか、2次元行きの切符をください。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ