あとがきの小部屋2
□あしたのキミも愛してる
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今回のお話は、
「パーソナルタイプ・王子様のプロポーズ2ヘンリー本編」の一部から妄想して書いたものです。
以下ネタバレを含みます。
一部は、勝手にツイッターの予告と同じです。
では、いきます。
↓↓
王子2パーソナル・ヘンリールートの衝撃といったらなかったです。
愛するウィル様の孫のお話ということで、
もちろん、第一選択で読み始めたあのとき。
〜〜〜
ヘンリー
「今度、亡くなった祖父の追悼パーティーを開く」
プリンセス
「ウィル国王様の、ですか?」
ヘンリー王子の祖父にあたるウィル国王。
国民に絶大な人気のあった彼が亡くなったとき、
フィリップ王国は深い悲しみにつつまれた。
〜〜
え?... (゚ω゚)
追悼? 亡くなった?
すぐには理解できず。
落ち着いてはじめて、
ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!
なんで死んでんのぉぉぉぉ!
ってなりました。
ショック。。。。
何歳で亡くなったかはわからないですけど、
25歳でプリンセスに出会うまで、ご自分の幸せってものをあきらめてきたお方なんですよ?
あとの人生全部が幸せだっていいじゃないですか。
いや、そうであって欲しい!
なのに…
というわけで(?)生まれたのがこちらのお話でした。
早い死を受け入れなければならなかったウィル様は
どんな風だったんだろう…
イメージはあったものの、書かずにおいたこのお話。
今回書こうとしたのは
同級生の奥様がなくなったことが直接のきっかけです。
ご葬儀で、会葬お礼の葉書とは別に全員に同級生が書いた文書が入っていました。
奥様との出会いから、亡くなるまでのことを書いてありました。
奥様は
「家族が負うはずの業(ごう)というものがあるなら、
自分が背負って逝くから、みんなあとは幸せに暮らせる」
とおっしゃったそうです。
ここの部分を読んだときに泣きそうになってしまいました。
また、同級生の
「甘え下手だった妻が、最期が近くなると、一緒にいて欲しいとねだった」
って文にも…
成人前のお子様のことや、ご主人のことを思うと
奥様の無念さ、心残りはいかばかりかと思いました。
誰も悪くないのに、どうしてでしょうね。
…ご冥福をお祈りいたします。
そして、ウィル様。
ウィル様の最期のまぶたには、プリンセスとの出会いのシーンが浮かんでいることにしようと、
この話を書こうとしたときから決めていました。
公式でも「俺の人生はキミと出会って驚くほど変わった」みたいなことをウィル様はおっしゃっています。
ウィル様にとってプリンセスは、自分の背負った運命を前向きに受け入れる決意をさせ、彼が彼自身でよいと思えるきっかけをくれた人だと思います。
まさに、プリンセスに出会ったときに、本当のウィル様は生まれたのではないでしょうか。
だから、生を終えるときも、生まれた瞬間にたちもどるというか。
って考えで書いてみました。
「ウィル!わあああ!」(号泣)
みたいなのは避けて、あくまで静かにお話を進めたつもりです。
ただ悲しいだけでは嫌だったから、
ラストは20年後くらいのイメージで、
クロードさんと主従の信頼をかわす穏やかなシーンで締めくくりました。
クロードさんにビクビクしてただけの
プリンセス。
王妃として役割と全うし、素晴らしく成長しました。
少しでも楽しんでいただけていたら嬉しいです。
それでは。