王子のソラミミ

私の日常にささやく王子執事の言葉。オリジナルの幻聴です。
◆9/30 22:06 

アンタの泣き顔、そそるんだって自覚ある?
byグレン

2015/09/30(Wed) 22:11

by 麻貴
もしもし、麻貴です。はい、エドワード様。
先日の件について、お話したかったので
お電話を差し上げました。今よろしいですか?

グレン様とお会いして、お話をしました。
あの時のお詫びと、理由と、…気持ちと。
本当に静かにお聞きくださいました。
グレン様のお心も…改めて伺いました。
グレン様は、私の気持ちもご存じでした。
ご自身を通して、私が誰を見ているのかも。

私、自分と向き合わずにいました。
逃げて、グレン様に甘えていました。
甘えて、見えないふりして、遠くを見てて…。
グレン様は、私の背中を押してくださった。
一歩を踏み出せるように。感謝しています。

エドワード様。
自分のこともよく分からず、考えず、
振り子のようにいつも揺れてる私です。
細かな路地に自分から入っておいて、
迷子になって右往左往してる私です。
…っく、でも、エドワード様が大好きです。
もうこれだけは、迷いません、…っく。
泣いて、ま、せん…っ。泣、いてな、っ。
え?「嘘、泣いてる」って…、
お声が二重に聴こえ…?…、…!!
やだ、エドワード様、いつからそこに?


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by リツ
だからっ見ないでってばっっ!!
ぐすっっ!

ひどい顔してることくらい自分がよく分かってるんだから!!


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by リツ
だからっ見ないでってばっっ!!
ぐすっっ!

ひどい顔してることくらい自分がよく分かってるんだから!!


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by エドワード(to麻貴)
かわいそうに。前につらい思いをしたのだね。

でも、グレン王子は違う。
グレン王子とは長いつきあいだけれど、
彼はキミを怖がらせるつもりはなかったはずだ。

おそらく、
キミのことをとても大切に思っているからこそだったと思う。

彼の気持ちは、わかってあげて欲しい。

そのうえで、キミが僕を選んでくれるというのなら…
もちろん、喜んで。


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by グレン(toリツ)
ひっどい顔。

まあ…そういうのもカワイイって思うから
俺、もう重症かも。


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by 麻貴
グレン様が何気なくおっしゃった一言
「アンタの泣き顔、そそる」…
その部分にだけ記憶が反応して
思考回路が止まりました。真っ白です。
呼吸することを思い出したときには
もう怖くて、怖くて…。過去の経験から
とにかくここを離れなくては、と
その場から逃げ出しました。必死で。
「あの時」は…怖さで逃げられなくて。
怖すぎても涙は止まるって、知らなかった。
グレン様は悪くないんです。私の過剰反応。
「あの時」からもう何年も経つのに。
あとでグレン様には
お詫びを申し上げようと思います。

…ふぅっ…やっと落ち着いてきました。
立ち止まっていた私を見つけてくださって、
ありがとうございます、エドワード様。
この紅茶もホッとします。

実は逃げているときに
「あの時」とは違う自分も見つけました。
「助けて、エドワード様!」って思う私です。
エドワード様の所へ戻りたい私がいました。
グレン様を怖く思ったのではなく、
蓋をした記憶に飲み込まれそうで怖かった。
私…ずいぶん遠回りしてきました。
こんな私でも、お側に置いて頂けますか?


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by リツ
知らない、知らないっ!
もう!鼻水は垂れてるし、目は真っ赤だし、顔も思考も
ぐっちゃぐちゃだから見ないでよっ!ぐすっっ


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