古代の生き物。

□【古代の生き物】
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そのマルコの部屋----であろう扉の前までアタシ達は来た。

そこでフランスパンがーー

「おーい!いるかー?マルコー!」

と。
笑いながらバンッ!と勢いよく開ける。

もちろん。
フランスパンがアタシの手を握ってるために、アタシもマルコの部屋に入る事になった。

すると、フランスパンが罰が悪そうに.....


「あっちゃ〜。いねぇや」


と。
腰に手を当て、吐く。

そんなフランスパンを見て、
アタシが


『どうするの?待つの?』


フランスパンの横顔を見上げて言う。


「う〜ん。俺この後、あいつらのオヤツ作らなきゃいけねェからなァ〜......」


どうしようかなァ〜。
マルコの奴探してる暇ねェんだよなァ〜。

悩んでるフランスパンに、アタシは一つ提案をした。


『...なァ、一つ提案があるんだが...アタシここで待つよ』

「え?駄目!!!それだけはダメ!!!」


全否定してくるフランスパンにアタシは、どうして?という顔でフランスパンを見上げる。

だって、アタシとしては

...良い案だと思っていたから.......。

でも、なぜ全否定してくるのかわからないが、疑問に想いながらもアタシは続けた。


『?...だが、忙しいんだろ?だったら....』

「ダァ〜メ!!!忙しいのは確かだけど駄目!!!」

『?どうしてだ?』

「どうしても!!大体いい?ここは男の部屋なんだぞ?!わかってる?!」

『ああ』

「女の子が男の部屋にいちゃダメなの!!わかった!!!???」

『!!?...あ...ああ。わかった。だけど、だったらどうするの?』

「.......そうだなァ〜」

「なにやってんだい?人の部屋で........」


アタシとフランスパンが悩んでいると、背後に一人の男がいた。


「おお!マルコ!ったくテメェは、どこにいってたんだよォ!」

どうやらこいつがマルコというらしい。

「?どういうことだ?......まァいいや。
俺は今お前らと遊んでる暇ねェんだよい」

「まァ、そういうなって...お前に会いたいっていう女の子を、連れてきたんだからよ」

「?」

「さっき見つけた、この子だよ」


フランスパンがアタシをマルコの前に差し出してきた。


『...........』

一応礼儀なので、返事はしないがペコリッと小さく礼をした。
アタシを見たマルコが慌てたようにいった。


「お、お前!...なんだ、こいつと一緒にいたのかよい...」

「いや、別にここまで案内されただけだ」

「ふぅ〜ん、そうかい。お前名は?」

『........チグレ』

「そうかい、チグレ。親父が呼んでるから、着いてこいよい」

『親父?....お前ら血繋がってるのか?』

「...プッ、だーはッはッはッ!!!俺とマルコが兄弟ってか?
だーはッはッはッ!!!ありえねー!!!」


アタシはなにもふざけたことは言ってないのだが、フランスパンが大笑いしだした。その隣でマルコが呆れていた。


「んなわけあるかよい....!どうみても俺とこいつが似てるわけがねェだろい!」

『?だが、親父だって.......』

「血は繋がってなくても親父なんだよい!
.....もういいよい。親父のところに行くぞい」


マルコは親父の方だろところへ向かった。
アタシもフランスパンに礼をいい、後を追った。


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