古代の生き物。
□【古代の生き物】
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「親父連れてきたよい」
「ああ、入れ」
「俺が《入れ》って言ったら入ってこいよい?」
「ああ」
マルコがギイイィィィィと音をさせながら扉を開け、さきに入っていった。
すると数分後、《入れ》の合図が出たので入った。
『デカイな』
「グララララ!!で、オメェがチグレかァ!!!」
『ああ、そうだ。お前は-------誰だ?』
「俺のこたァ知らねェたァ、変わった小娘だァ!!グララララ。俺は白ひげだ」
『?それ、名前なのか?』
「グラララ!!俺にんなこたァ言える小娘がいるとはなァ....!!
名は、エドワード・ニューゲートだ」
『そうか、よろしく』
「で、小娘ェ、何者だァ?」
『?....何者って言われても、ヴァルーデだが?』
「!!...ヴァルーデ、だと?!」
白ひげがビックリし、聞き返してきた。
マルコもそんな白ひげを見るのがないのか、ビックリしながら白ひげに、
「!!!親父、ヴァルーデってなんなんだよい?」
「...ヴァルーデはなァ、吸血鬼一族のことだァ...!だが、大昔滅んだはずだぜ」
『!!!?...どういうこと...!?アタシの種族が大昔滅んだ...だと?
嘘だ!んなわけがない!!!いい加減なことを言うなァ!!!!』
アタシはさっきまでの冷静を失い、怒りゆえに振るえながら、
目の前の白ひげを水色い目で睨んだ。水色なったと同時に牙を出した。
「!...お前になにがあったんだ?」
わけがわからず、思い出そうとすると。
『...わからない--------
なにがあったか、なんて....っ!!』
頭に激痛が走った。
激痛のあまり、頭を抑え地面に伏せた。
「お、おい!大丈夫かよい!?」
などと言う。
だがその声はアタシに届く事は無かった。
頭が痛くて言葉を聞いてる余裕がない。
すると、頭の中に何か流れてきた。
???〈おい、この娘.....!?〉
???〈ヴァルーデを討ち取ったぞー!!〉
???〈この娘は我等海軍が所持する。他の者は焼き殺せ!!〉
なに?なんなの?これ......これは、アタシの記憶。
なの?
アタシの意識は、ここで消えた。