帰ってきたぜ。

□【帰ってきたぜ!!】
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『♪〜♪〜♪〜』


...もうすげで、もうすぐで会える!家族に!


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俺は海の上を、白虎の姿で空中を走りながら鼻歌を歌っていると、遠くに船が見えた。

あれは〜、鯨...だよな...?
ってことは、白ひげ海賊団!!!
見えた!!俺の家族がいる船が...!!

船尾に飛び降りた。
そこに鉢合わせたクルーが驚いた目でこちらを見て走ってきた。




「お、お前!!誰だ!どこから来た!」
『どこ...空?』
「聞くなよ!聞かれても俺は知らねェぞ!」
『だよな!』


そういって笑うと、怒ってきた。
大声で叫び自分の腰にぶら下がっていた、刀を抜いた。




「なめてんのか!この、女ァ!!」
『おいおい、やめようぜ。ここは神妙に。な?』
「うるせェ!!!」




そういい襲い掛かってきた。
すると、その騒ぎを聞きつけたのか、一人のクルーが顔を出した。




「なにやってんだ?」
「!!?セス!聞け『セスじゃねェかァ...!!』!?」
「!?キアさん!...帰ってきたんですね!」



一瞬驚いたが、すぐに平常心に戻り笑顔でこちらに走って俺の前に来た。



「おい、セス!この女の知り合いか?」
「ああ...っていうか、この人はここの家族だから」
「は?!家族?!この女が?!」
「ああ」




心底驚くこの男に、俺は二っ!と笑を浮かべながら男を見る。
でも、こうしていても話が進まないと想いセスに話し掛ける。




『おい、セス。サッチ達はどこだ?』
「サッチ隊長でしたら、食堂にいますよ..!」
『そうか!サンキューな!』




そう言い残し、食堂に直行した。

その最に、いろんな奴に「誰だ!お前!」とか言われたが、軽くあしらって食堂についた。




『おーい、サッチいるかー?』




ドアをバンッ!と開けながら言う。
すると中にいた奴らが一斉にこちらを向いたが、それを無視しサッチを探した。
でも全然どこにもいなくて「何処にいんだー?」と思っていると、厨房からサッチが出てきた。




「誰だー、俺様を呼ぶのは」
『おお!サッチ!オッス!』
「オッス!ってじゃないよ?!誰君?」
『ガーン!バカッチの癖にそんな事言うなんて...??!!』
「バカッチじゃなくて、サッチ!...って、この会話どこかでした気がしたなァ...!!?





 もしかして、君キアちゃん?!」
『もしかしなくても、そうだぜ!』




すると、さっきまでの顔が嘘の様に笑顔になり抱きついてきた。




「うわー!!!久しぶりだなー、キアちゃん!!」
『おう!!だけどよ、久しぶりだからって忘れるこたァねェぜェ...?』




抱きついてくるから、俺も抱き返し、ちょっと不貞腐れたように言う。




「はははッ、そいつァ本当に悪ィなァ...!!」
『ま、別にいいよ...オッス、マルコ!お前も元気にしてたか?』




サッチから離れ、椅子に座り本を読むマルコに言うと、マルコは---




「帰って来たそうそううるせェない、お前。でも、よいよい」
『そっか!よかったよかった♪』




その時、さっき合ったセスが入ってきた。




「キアさん!」
『おう!セス、どうした?』
「《どうした?》じゃないですよ、ここに来る間僕がどんなに大変だったか...!!」
『大変?どうしてだ?』
「あの女は誰だ!?とか、セスの知り合いか!?とか、あの女は敵なのか!?とか!!ほかにもいろいろ聞かれましたよ....!」
『は、ハハハッ💧ご、ご苦労だったな...セス』
「全くですよ!少しはしっかりしてください!」
『クヒヒッ、悪ィ悪ィ』




プンプン怒るセスに、俺は面白くて歯を見せながら笑う。
そんな俺にまた怒るセス。
その様子にサッチやマルコも揃って笑う。



「隊長達も笑はないでください!!」
「プハハッ!ククク..わ、悪ィ悪ィ」
「クククッ、ああ、悪ィねい」
『ほら、こいつらもこう言ってんだから、許してやれよwwセス』
「「「貴方ですよ!
   お前だろい!
   お前だろ!」」」
『ハハハハハハッ!!!!』

  

キレイなハモリに笑う俺に、マルコ達が怒鳴ってくる。が、気にしせず笑う。

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