【“鬼”の子】

□【海の神。その名をーポセイドン】
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ここは海軍本部。
そこに私は閉じ込められていた。。。
出たい、外の景色を見たい。でも、




い。

手錠はされてないけど、足枷がされてるから。。もうこうなってかれこれ20歳か...。
モンキー・D・ガープ。この人は本部中将で私のお爺ちゃん。血は繋がってないいけどね、良くしてもらってる。

ベットやタンスに机、それに本棚に冷蔵庫。
必要最低限のものしか置いてない、ベランダ付きの何ともシンプルな部屋。

私はベットの足首から、私の足首へと鎖が繋がっている。部屋の中をうろつけるこれまた最低限の長さ。
ベランダは付いていても、出る事はできない。
手前で長さが足りず止まるから。


私は出れなくっても外は見たいから、鎖をギリギリまで伸ばし壁に持たれ、外を眺める。



『この海のどこかにアナタはいる 

 私はここで思い続ける アナタの事を

 私は籠の鳥 逃げる事は許されない♪』

「キレイな歌声じゃのう」

『...ありがとう』



外を眺め歌っていると、いつ入ってきたのか扉に持たれこっちを悲しそうな目で見つめるお爺ちゃんがいた。
私はニッコリ静かに笑い、礼を言う。褒めてくれたから。



「ッ!?....すまんのォ、儂が不甲斐ないばかりに....お前にこんな辛い思いを...ッ!!!」

『(お爺ちゃん..)
 泣かないで 私はアナタの笑顔に元気を貰うの
 こんな籠の中でも 笑ってられる

   だから   お願い



      笑って♪』

「ッ!!!ク...ぅ...ああ、そうじゃの。泣いてはいかんの、いい大人が」

『うん、そうだよ。お爺ちゃん』



おじいちゃんは私に近寄り膝を折り抱きしめた。
とても苦しそうな声をもらしながら....。

私はね、お爺ちゃん。
いつもお爺ちゃんが私の為に戦ってくれてるのは知ってるよ♪
そんな優しい人を、私は恨む事も蔑む事もできないよ....。

今にも泣きそうなお爺ちゃんの背中に手を回し、私も抱きしめ返し



た。

すると溜まりに溜まっていたお爺ちゃんは、泣いた。静かに...
肩に冷たい雫を感じながら抱きしめていると、お爺ちゃんは辛い顔を無くしニカっと笑顔で笑ってきた。



「ほれ、茶と菓子を持ってきてやったぞ!一緒に食おう!」

『うん♪』



お爺ちゃんは立ち上がり、私の手を優しく握り起こしてくれた。
私は仲良くテーブルに座り、お茶を啜りお菓子を食べたわいの無い話をしていた。

でもたわいない話しから一変し、お爺ちゃんは深刻な表情を浮かべ話した。とても重大な事を。



「ふぅ、話しがある。ここから出るのじゃ」

『!?そんな...!そんな事をしたらお爺ちゃんが!!』

「儂がどうなっても構わん!じゃが!お前はダメじゃ」

『ッ!どうして...!!』

「センゴクはお前が死ぬまで一生ここに居させるつもりじゃ。上の奴らも。お前はここを出て自由に生きるんじゃ」

『でも...私にはお爺ちゃんしか...!』

「....お前には話してなかったが、お前には兄と弟がおる」

『!!!?』



あ、に?おと、うと?
なに、それ.....お爺ちゃんから聞かされるのは、私が知らない事ばかり。頭の中の整理が追いつかない。。
どういうこと?私には兄弟がいたってこと?
.私が一人っ子で親は死んだからお爺ちゃんに引き取られたんじゃないの?



『ど、いうことよ....私は、一人っ子なんじゃないの?』

「...違う」

『じゃ、じゃァ、お父さんは?お母さんは?死んだからお爺ちゃんが引き取ったて...』

「ッ!...お前の親父は生きておる。今もな」

『!!!?なん、で....私を、騙してたの?私を....』

「待て!違うんじゃ!儂はお前を!」

『いやあ!!!お願い、だから....お願いだから、出ていって....一人に、して...お願いだから....』

「ッ!!!.....」

『ふ。ぅ...あ....ク...ひっく....うぅぅ...』



ーキィィィィィッッッバタンッ。
と静かに席を立ち無言で部屋を出ていったお爺ちゃんを確認したら、私は膝から崩れ落ち泣いた。

怒りはない。
それと逆の気持ちが強かった。
騙されたこと。
そりゃお爺ちゃんにもいろいろ事情はあったと思うけど....。。
悲しかった...。。

それから何時間経ったかな。
私はベットの上で体育座りし方針状態になっていた。


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